回顧録も超絶ヒット「ミシェル・オバマ」の次

今も支持され続ける理由はどこにあるのか

昨年11月に発売した自身の回顧録『マイ・ストーリー』が記録的ヒットとなった、前大統領夫人のミシェル・オバマ(写真:Kamil Krazaczynski/ロイター)
オバマ前大統領夫人として、アメリカのみならず世界で圧倒的支持を得たミシェル・オバマ。“表舞台”から身を引いても、その人気はとどまるところを知らず、昨年11月に発売した回顧録『Becoming(日本語版はマイ・ストーリー)』は、初日だけで72万部を売り上げただけでなく、今年3月には1000万部を突破し、回顧録としては史上最高の売り上げを記録しました。
ミシェルの生きざまが年齢や人種、性別を超えて支持され、多くの人にモチベーションを与え続ける理由はどこにあるのでしょうか。アメリカ在住のライター、ぬえよしこ氏が『マイ・ストーリー』からミシェルの魅力をひもときます。

まさにアメリカンドリームの体現者

アメリカでは2020年の大統領選に向けた選挙活動がすでに始動しています。現在、現職のドナルド・トランプ大統領と元マサチューセッツ州知事のビル・ウェルド氏、ジョー・ウォルシュ氏の3名だけが出馬表明をしている共和党に対して、民主党は予備選挙討論会に参加している候補者だけでも20名を超えています。しかし、もしかしたらとひそかに期待していたミシェル・オバマの名前はありません。

そう、前ファーストレディーのミシェル・オバマです。1964年1月17日生まれの55歳。シカゴのサウス・サイド地区出身、プリンストン大学とハーバード大学で学び、法律事務所で知り合ったバラク・オバマと結婚した後は非営利団体などに勤務しながら夫の政治活動を支えました。

先祖には南部の奴隷もいたという彼女は、初のアフリカ系アメリカ人として2009年から2017年までファーストレディーに。労働者階級の家庭に生まれ育ち、トップの教育を受け、ホワイトハウスに至ったその軌跡はまさにアメリカンドリーム、その体現者の1人です。

次ページ過去の大統領夫人との「違い」
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