新体制4年の大井川鉄道、劇的に変わった経営 親会社エクリプス日高が静岡で仕掛ける動き

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大井川鉄道が運営するにあたり、ホテル名は「~SLが見える宿~ 大井川鐵道 川根温泉ホテル」と、SLと鉄道名を前面に出した名称とした。同社の運営となったのは7月1日だが、新体制への移行準備などもあり実際の営業は7月11日からはじまった。

それから1カ月弱が経ち、一息ついたであろう8月5日、同ホテルを取材した。夏休み期間ということもあり、開業早々から稼働率は順調だという。とはいえ和室8室、ツインルーム20室、クイーン(ダブル)ルーム18室の計46室という部屋数が限られたホテルだけに、満室であっても売上は十分とはいえないようだ。

その点を補うべく、11時~15時には90分制のランチバイキングを提供するとともに、6時~9時・12時~24時には日帰り入浴も受け付けている。大井川第一橋梁は、レストランからも温泉休憩室からも眺められる。

グループ会社のノウハウも

日帰り入浴の料金は大人510円、小人300円で、隣接地にある道の駅を併設した日帰り温泉施設「ふれあいの泉」と同じ。湯上がりの休憩所は広くゆったりとし、ズラッと並んだマッサージチェアは無料だ。

宿泊した場合はSL通過時間の前にチェックアウトとなってしまうが、ランチか日帰り入浴をつければOK。そうでなくともチェックアウト時にフロントにその旨を伝えれば、屋上から通過する様子を見られるという。

川根温泉ホテルのランチバイキング。地元素材にこだわったメニューには、グループ企業が手がける洒落た手書きの案内がついている(筆者撮影)

ランチバイキングには、個々の料理にわかりやすくおしゃれな手書き案内がついていた。これがホテル従業員の作品なら腕の立つスタッフがいるのだろうと思ったら、惣菜・弁当の製造販売や高速道路サービスエリアの「静岡おでん」などで知られる天神屋(静岡市)に書いてもらっているという。

天神屋も、大井川鉄道とともにエクリプス日高が2017年に買収したため、両社はグループ企業となっているのだ。もともとの親会社が、以前川根温泉ホテルの指定管理者だった時之栖であるところも、なにか因縁めいている。地元食材を積極的に使った体に優しそうな料理は、静内エクリプスホテルも含めたグループ会社のノウハウが生きているようだ。

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