仕事が遅い人と勉強が苦手な人の意外な共通点 「仕事も勉強」も早くなるたった3つのコツ
それにもかかわらず、プレゼンの日の直前になって、ファーストドラフトを上げてくる人がいます。これは言語道断で、その後に上司の指摘が入り大幅修正になるかもしれないのに、直前に資料が上がってきたのでは、よい資料をつくることができません。
プレゼンの日が決まっているのであれば、少なくとも1週間前など早い段階でドラフトを上げることを心得ることが必要です。その後のプロセスとして、上司のチェック、ほかのメンバーのチェック、最終の誤字脱字チェックといった業務が必要になるので、ファーストドラフトは早く、完璧でないもの(Quick and Dirtyなもの)をつくるのが正解です。
勉強でも「早く1周すること」が重要
一方で、勉強においても、「早く1周すること」が非常に重要です。歴史の勉強をするのであれば古代から近現代までひととおり学習を素早く終えてしまうべきです。古代の埴輪(はにわ)の名称を細かく覚えている暇があるのであれば、流し読みでいいのでテキストを早く1周してしまうことが肝心です。
仕事も勉強も、最終的には完璧に近づける努力をしていくのですが、最初から完璧にしようとすると失敗します。完璧でないものをなるべく早く仕上げる、という意識を持つだけで仕事のスピードはぐっと早まりますし、勉強もはかどるものです。
仕事でも勉強でも、初めから決まっている納期はあります。会議・プレゼンの日程や、試験本番の日です。ですが、それ以外の日程を自分で区切る人が非常に少ないのです。
仕事の場合、ファーストドラフトを早く出すことを心がけるだけでなく、それを外部に表明しましょう。上司がつねに明確に期限を区切ってくれることはまれです。上司のほうが多くの案件を抱え忙しいので、細かく納期管理をしている余裕はないのです。
例えば、「あのA社向けの資料、作っておいて」といったざっくりした指示が来ることはままあります。
この場合、仕事が遅い人の返事は、「承知しました」だけです。
しかし、仕事が早い人の場合には、「承知しました。◯日までにファーストドラフトをご覧いただけるようにします」と自ら期限を区切ります。
こうすることで、自分にプレッシャーをかける意味はもちろん、上司にも仕事に予測可能性を持つことができ、安心してファーストドラフトを待つことができます。また、万が一ファーストドラフトを出してくるのが上司のイメージより遅すぎる場合には即座にその点について指摘することも可能であり、理解に齟齬が生じないのです。
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