最大手が本腰!熾烈なクルーズ客争奪戦

日本人客開拓へ、切り札は"あの"大女優

大型客船で各地を周遊するクルーズ旅行。昨年は日本市場に外資大手の参入が相次ぎ、業界内では「クルーズ元年」と騒がれた。その火付け役であるプリンセス・クルーズ社が今年、日本発着便の乗船客を前年比5倍に拡大させようと目論んでいる。

同社は、世界最大のクルーズ旅行会社であるカーニバル・コーポレーションの傘下10ブランドのうちの1つ。高級客船のプレミアム・カテゴリーでは、トップクラスの規模を誇る。25年ほど前から海外旅行先でのクルーズ乗船ツアーという形で日本人向けの販売も行っていたが、2013年になって日本発着便に本格参入した。

国内のクルーズ旅行市場は2011年の東日本大震災の影響などから、ここ数年は停滞していたが、プリンセス社の参入と前後して需要が徐々に回復。その後は同業他社が相次いで日本発着便を新設・拡充し、久方ぶりの活況に沸いている。円安の進行によって海外旅行市場が伸び悩む中、クルーズ旅行がひとり気を吐いているのが現状だ。

大浴場や寿司レストランを設置

プリンセス社も、昨年は「サン・プリンセス」号1隻のみだった日本発着便に、今年は三菱重工業製の「ダイヤモンド・プリンセス」号を加え、4~10月に計42航海を設定する。

ダイヤモンド・プリンセスには、日本式大浴場や寿司レストランなど日本人向けの施設を配置した。プリンセス社のジャン・スワーツ社長は「炊飯器を設置して、寿司シェフも日本人を採用した。日本語が話せるスタッフをレセプションやダイニングにも多く配備している」と、日本人客に強烈にアピールする。

長期休暇が取りにくい日本の勤労世代に配慮して、コース設定は4泊5日からと比較的短期の設定。イチ押しの「北海道周遊とサハリン」のクルーズでも、所要日数はサン・プリンセスで8日間(小樽発着)、ダイヤモンド・プリンセスで10日間(横浜発着)となっている。

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