恋愛はできても結婚に届かない39歳男性の遍歴 同僚のバツイチ女性と毎週会っていたが…

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そして真剣交際から4カ月が経ってもそんな調子だったので、私は摩耶が結婚についてどう考えているのか、彼女の仲人に聞いた。すると、摩耶には、慎重にならざるをえない過去のトラウマがあった。

「彼女がバツイチなのはご存じだと思います。前の結婚も相談所で出会った方としたそうです。とてもいい条件の方だったし、お相手の押しも強かったので、出会って3カ月で結婚を決めてしまった。

ところが、結婚をしてみたら、ささいなことでキレる男性で、彼女に暴力は振るわないものの、大声で罵詈雑言を浴びせるモラハラ男だったそうです。お付き合いしているときには期間が短かったからか、それが見抜けなかった。だから、今回は結婚に慎重になっているようなんです」

どこで結婚の決断を下せばよいのか

摩耶の仲人に言われたことをそのまま雄介に伝えると、彼は大きなため息をついた。

「結婚するって難しいですね。結婚をしたいという両方のタイミングが合わないと、結婚はできない。あと、10年不倫をしている彼女じゃないですけど、出会って付き合う時間が長くなると、腐れ縁というか、結婚できないことがわかっていても、なかなか別れることができなくなるんですよね。これまで結婚って、簡単にできるものだと思っていたけれど、そうじゃないんだってこの歳になって実感しています」

そして、2週間後に雄介から私の所に連絡が入った。

「今日、摩耶さんと話をして、交際を終了することにしました。彼女から、『やはり結婚に踏み切る気持ちには、今はなれない。このまま待たせているのも心苦しいし、交際終了にしてください』と言われたので、その気持ちを受け入れました。過去にトラウマがあるというけれど、相手が僕じゃなかったら、彼女も結婚に踏み出せたかもしれないですしね」

結婚は、“選ぶこと”と“選ばれること”がイコールにならないと成立しない。そこは、お互いが“結婚したい”と思うタイミングも大事なのだろう。

雄介の婚活は振り出しに戻ったが、彼は結婚することを決して諦めてはいない。そんな彼を、これからもサポートしていきたい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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