恋愛はできても結婚に届かない39歳男性の遍歴 同僚のバツイチ女性と毎週会っていたが…

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「僕は、こういうところで婚活すること自体初めてだったし、半年間活動してきた中で、お見合いしてもピンとくる人がいなかった。“お見合いの出会いって、こんなものなのかな”と思っていたんですよ。でも、彼女は違っていた。これほど真剣に向き合って好きになれた人は初めてだったので、彼女の意志が固まるまでは、もう少し待ちたいんです」

彼の一途な気持ちは、尊重してあげたい。そして、何より彼の結婚なので、もう少し様子を見ることにした。

恋愛はできても、結婚ができない

雄介は、関西出身で関西の大学を卒業後、東京に本社がある大手企業の関西支社に就職をした。身長175センチ、大学時代は水泳をやっていたというスポーツマンだ。

「恋愛は、それなりにしてきたと思います。大学時代の彼女とは社会人になってからも付き合っていました。ただ卒業と同時に彼女が東京に就職をしたので、遠距離になってしまい、だんだん疎遠になっていった。というか、どうも彼女は東京に彼氏ができたようで、連絡が来なくなったんです」

若かったこともあり、彼女への執着はなく、自然消滅的に関係は終わった。

「その後、28歳から7年間、同棲していた彼女がいました。5つ年下で、一緒に暮らし始めたのは彼女が社会に出て1年目のことでした。毎日が楽しかったけれど、お互いに結婚は考えられなかった。

彼女には追いかけたい夢があったようで、25歳のときにワーキングホリデーで1年間オーストラリアに行ったんです。海外に行く前に1度は別れたのですが、帰国後、また一緒に暮らすことになった。それから2年くらい一緒に暮らしたんですが、僕が、『ちゃんと籍を入れて、結婚をしないか』と言ったことで、関係が終わりました」

彼女からは、「一緒に暮らせるパートナーは欲しいけど、男性の戸籍に入る結婚という形にとらわれるのは嫌」と言われたそうだ。

そこからは、彼女らしきものはできるものの、付き合っても2~3カ月で関係が終わってしまうような付き合いが続いていたという。

その後、38歳のときに東京本社に転勤になった。関西でも一人暮らしをしていたが、車で20分走れば実家に帰れる所に住んでいたし、地元なので飲みに行ったり遊びに行ったりする友達もいた。しかし、東京には知り合いもいない。食文化も人間関係の築き方も違う。最初は、やはり戸惑ったという。

「大阪は粉物文化だし、関東よりもだしの味がきいている。まあ、食事はすぐに慣れましたけど、会社の人間関係には慣れるのに少し時間がかかりました。こちらの人たちは、建て前と本音が違う気がして。向こうにいたときみたいに、『アホかぁ』なんて、気軽に言えない雰囲気でした」

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