日本人よ、真の「リア充」とは土地持ちの階級だ イケメンも外資系エリートも、結局、残念な人

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――著書には「日本型リア充への敵視ともいえる感情から本書を執筆するに至った。なぜ敵視するかといえば、筆者がその階級に属さないからだ」とあります。持たざる者が日本型リア充に追いつくには、どうすればいいのでしょうか。

繰り返しますが、23区内に50坪の土地を1500万円で買うことは、絶対できません。もし購入するならば、35年間、毎月数十万円のローン返済を続けなければなりません。そこで、はなから家を買うのを諦めて賃貸住宅に徹する、という選択があります。

例えば、千代田区二番町に立地する築47年のワンルームマンションは、月7万3000円(うち管理費1万円)で借りることができます。通常、家賃の目安は月収の3分の1と言われているので、この物件は月収21万円ならば入居可能です。大卒初任給の平均は20万円強なので、新卒社会人でも東京の一等地に住むことが可能です。

ただ、同等の立地条件で同程度の中古マンションを購入するならば、約1500万円かかります。ホテルのシングルルームのような物件を、10~20年のローンで買う価値があるでしょうか。マンションは老朽化するにつれて資産価値が下がるのに、修繕積立金は高くなります。賃貸は購入に比べて、とてつもなく有利です。

トランクルームを借りるのは最も悪手

――しかし、ワンルームマンションでは狭いですね。

外付けハードディスクの感覚で、田舎に土地を買うという手段があります。大都会の一等地にある狭小な賃貸ワンルームマンションをパソコン本体とすれば、外付けハードディスクとは物置や小屋にあたります。

田舎に土地を買って、そこに物置を建てるか、建物付きの土地を購入するのです。物置といっても、ホームセンター等で売っている横開きドアの小さな樹脂製プレハブではなく、もっと大型のものです。実は30万円あれば、田舎に立派な土地と倉庫を購入できます。田舎ではバブル時に地価が不当に高くつり上げられましたが、現在では何の価値もないと評価されて、タダ同然で売買されています。

部屋が狭いからといって、都心でトランクルームを借りるのは、最も安易で悪手です。都心のトランクルームは、畳1畳分の空間で年間約20万円もかかるのです。

――古谷さんご自身は田舎に土地を取得されたそうですね。

2018年に茨城県稲敷郡で32坪の土地を軽量鉄骨の8.5坪の平屋とともに32万円で購入しました。室内に電灯やエアコンを設置するための電気工事代金や、不動産仲介料、不動産取得税などを入れても総額は、50万円程度です。維持費としての固定資産税ですが、評価が低すぎて、年額わずか5000円です。都会のトランクルームに年間20万円支払うより、こちらのほうが断然いい。

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