分裂!「脱原発」派の憂鬱

都知事選、「脱原発」争点に賛同は半数

「『脱原発』のワンイシューで戦うのに、脱原発候補が複数いるのは痛い。しかも、連合東京が舛添要一元厚生労働相(65)に付いてしまった。このままなら『宇都宮氏と一本化してたら舛添氏に勝てたのにね』という結果になりかねません」

けれども、細川陣営の雰囲気は明るい。関係者はこう話す。

「基本的には上り調子の細川と、下降傾向の舛添だ。もう相手の背中は見えている」

戦上手の小泉氏と組んだことが、安心感を生んでいるのか。「殿ご乱心」と批判された細川氏は、それを逆手にとって、

「ご乱心でなきゃ、こんなところ出てこない」

とアピール。第一声でも、

「原発ゼロという方向を明確に打ち出して、自然エネルギー大国・日本を打ち出していく」

と演説の8割を「脱原発」に充てた。横に並んだ小泉氏は、往年の「小泉節」を炸裂させた。

メディア寵児の花舞台

「原発ゼロで日本の経済は成長できる。今回の都知事選ほど国政を動かすことができる選挙はめったにない」

駆けつけた有権者より報道陣が多かったかもしれない。だが東京都庁舎を背景にテレビ画面に切り取れば、いかにも「新たな都の顔」だ。「政界再編」「郵政民営化」でメディアの寵児となった両氏の面目躍如だ。

辺りには、日本維新の会の松野頼久・国会議員団幹事長や中川秀直・自民党元幹事長ら知られた顔がちらほら。陣営入りした小沢(一郎氏)系ベテラン秘書は、こう打ち明けた。

「『応援演説したい』という議員や元議員はたくさんいるが、選挙カーに立つのは細川、小泉だけ。どんな団体の支援も受けない、というイメージを徹底させるんだ」

実際は、民主党や生活の党が陰で支援し、国会議員経験者のほか、松野氏や旧日本新党出身の小沢鋭仁・維新の会国対委員長らの秘書が陣営に入る。よく言えば「多士済々」、けなすなら「烏合の衆」なのだ。

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