売れ筋アイス「トップ200商品ランキング」2019 森永「チョコモナカジャンボ」は不動の1位

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例えば、6個入りのものと、1個のものでは、単価が違う。だから、6個のほうが有利のように感じるかもしれない。それでも、売り上げが高いのは事実なので、そのまま比較することにした。6個入りといっても、6で割ってはいない。それに、単価が高くても売れる/売れないは、その銘柄の訴求性によるはずだ。

トップ5商品は以下のとおりだった。

1位 チョコモナカジャンボ 150ml(森永製菓)
2位 エッセルスーパーカップ 超バニラ 200ml(明治)
3位 PARM チョコレートバー 55ml×6(森永製菓)
4位 パピコチョココーヒー 80ml×2(江崎グリコ)
5位 ハーゲンダッツミニカップ キャラメルバタークッキー 110ml(ハーゲンダッツジャパン)

テレビCMでよく見かける定番商品が目立つ

上位はいわゆる「定番」のテレビCMで商品名やブランド・企業名をよく見かける商品も多い。「チョコモナカジャンボ」は定番だし、「エッセルスーパーカップ」「あずきバー」「ジャイアントコーン」なども、国民食といっていい。

それにしても瞠目すべきは、1位の「チョコモナカジャンボ」の強さだ。平均売価89円であるにもかかわらず、売り上げは圧倒的と言える。2年前のランキングでも商品・ブランド別のトップを飾っており、不動の強さを持っている。プレミアムアイスカテゴリーに入るハーゲンダッツも高単価ながらよく売れている。

アイスクリームは、暑い日常にささやかなブレイクを与える、「コト消費」の側面を持った商品でもある。喜ばしいことではないが温暖化の影響で平均気温が上昇している以上、アイスクリーム市場は今後も拡大する可能性がある。そんな難しい話は抜きにしても、7月の炎天下と熱帯夜を考えると、私はアイスクリームを買いに行きたくなる。

坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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