日経平均は5日続落、ジワジワ進む円高を嫌気 

1ドル=107円台に入り企業業績下振れ懸念も

 6月4日、東京株式市場で日経平均は小幅に5日続落。終値は2月8日以来の安値を付けた。写真は都内で2015年8月撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に5日続落。終値は2月8日以来の安値を付けた。朝方は前日まで4営業日で850円下落した反動から買い戻しや値ごろ感の買いが先行したものの、ドル/円が円高に振れると為替と連動する先物売りで下げに転じた。後場は円高一服を横目にプラス転換する場面もあったが、戻りの勢いは鈍かった。

米国の利下げ観測の広がりで米金利が低下傾向にある。外為市場ではドル安基調となっており、ドル/円は108円を明確に割り込んだ。3月調査日銀短観によると、2019年度の大企業・製造業の事業計画の前提は1ドル108.87円となっており、108円を割り込むと企業業績の下振れに対する懸念も出やすい。

TOPIXは小幅に5日ぶり反発。東証33業種では、鉄鋼、ガラス・土石、海運、鉱業などが値上がり率上位にランクイン。半面、サービス、情報・通信、陸運などが値下がりした。

規模別では、TOPIX Small<.TOPXS>、TOPIX Mid400<.TOPXM>がいずれもプラス圏。市場からは「6月は時期的に配当再投資の動きが出やすい。米国発の貿易摩擦懸念が残る中、内需系の中小型株が一時的な避難先として選択されているのではないか」(日本株ストラテジスト)との声が出ていた。

個別銘柄では、カシオ計算機<6952.T>が続伸。3日、自己保有株を除く発行済株式総数の1.62%にあたる400万株、取得総額50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。需給改善などに期待する買いが入った。

一方、小野薬品工業<4528.T>は軟調。4日、がん治療薬「オプジーボ」と「キイトルーダ」を使用すると結核の発症率が高まる恐れがあるとして、厚生労働省が製造元の小野薬品工業とMSD(東京)に、薬の添付文書の重大な副作用として結核を追記するよう指示したと、共同通信が報じた。

東証1部の騰落数は、値上がり1515銘柄に対し、値下がりが576銘柄、変わらずが50銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20408.54 -2.34

寄り付き    20435.86

安値/高値   20289.64─20464.57

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1499.09 +0.13

寄り付き     1501.41

安値/高値    1490.42─1503.53

 

東証出来高(万株)123931

東証売買代金(億円) 21913.27

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