資産を着実に増やせる投資信託「3つの基準」 初心者は「負けにくい投資方法」をとるべきだ

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前者であれば、「eMAXIS Slim 全世界株式」インデックスや「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」などが該当します。前述したMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動した成果を目指す商品であれば、1本で世界の市場に投資できるのです。

後者であれば、購入する商品数は増えることになりますが、その分、自分のリスク許容度に応じて配分比率を調整しやすくなります。 

商品の組み合わせを決めたら、同じ指数に連動するもの同士、トラッキングエラーの値を基に優劣も確認しておきましょう。

トラッキングエラーとは、連動を目指している指数と実際の運用成績との差を数値で表現したものです。この値が小さいほど、指数の動きにより則した運用を行っています。インデックス型のように指数に連動した成果を目指す投信の場合、トラッキングエラーの値が小さいほど優秀といえます。一方、アクティブ型のように指数を上回る成果を目指す投信は、トラッキングエラーの値によって優劣は判断できません。

トラッキングエラーの値については、口座を開設していなくとも楽天証券などの個別商品ページから確認できます。

資産規模の拡大で信託報酬は下がりやすい

【基準2】純資産総額は一定規模あるか

純資産総額とは投信規模の大きさを示したもので、基準価額に投資家の全保有口数をかけて算出することができます。前述した指数への連動を目指す投信、つまりインデックス型は、基本的に純資産総額は大きいほうがいいといわれています。資金が豊富なため、より安定した運用を行えるのはもちろん、商品によっては純資産総額の規模に応じて、信託報酬(投資信託を保有中にずっとかかるコスト)を下げるものも存在するためです。

先ほど紹介した「eMAXIS Slim 全世界株式」インデックスの目論見書を見ると、純資産総額が500億円を超えれば、信託報酬を0.142%(税抜)から0.137%(税抜)へと引き下げる旨が記載されています。

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