資産を着実に増やせる投資信託「3つの基準」 初心者は「負けにくい投資方法」をとるべきだ

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一方、アクティブ型の場合、単純に純資産総額が大きければ大きいほどいいというわけではありません。純資産総額が大きいアクティブ型は、自分たちの売買が株価に影響を与えてしまうため、基本的に投資先は規模の大きい会社に限られてしまいます。それに対して、純資産総額が中規模程度であれば、成長期待の高い小型株を含め、機動的な投資を行いやすくなります。つまり、高リターンも狙いやすいわけです。

実際、過去5年間のリターンランキングを見ると、純資産総額が50億〜300億円程度の投信に集中していることがわかります。ただ、あまりにも小さすぎると、繰上償還といって途中で運用が止まる可能性があるのも考慮しておきましょう。

信託報酬0.7%の差が結果に大きく影響する

【基準3】低コストであるか

投信は個別株投資と比べて、基本的には長期投資が前提となります。長期投資においては、リターン以上に保有期間中にかかるコスト、つまり信託報酬がより低いかどうかに目を向けましょう。

例えば、期待利回り3%の投信に毎月3万円投資する場合、信託報酬が0.7%異なるだけで、30年間で166万円以上も運用結果に差がつくことがわかります。とくに、インデックス型と呼ばれる投信は、年率0.1%〜0.5%程度の信託報酬なので、年率1.0%〜2.0%程度のアクティブ型と比べると、よりコストを抑えることができます。今後の運用結果を予測するのは難しいですが、このように、手数料の違いであれば購入の時点で比較検討しやすいはずです。

ここまでご紹介したように、サラリーマンが投信を購入する際は、「世界の市場に幅広く投資できるか」「純資産総額は一定の規模か」「低コストか」といった観点で商品を検討してみることをお勧めします。

吉田 祐基 ライター兼編集者

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よしだ ゆうき / Yuki Yoshida

各種金融系情報誌の編集・執筆業務を行う株式会社ペロンパワークス所属。大手不動産情報サイト編集記者を経て入社。株・投資信託の編集・執筆を担当。ファイナンシャルプランナーの資格も。

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