書くのが苦手な人は読みやすさをわかってない

自分の好きなテーマを決めシンプルにしよう

多くの人に読んでもらうには、「読まれる文章」にする必要があります。読まれる文章とは「シンプルで、読みやすく、わかりやすい」こと。そのためには、文章全体を最短にすること、専門用語を最小限にすることの二点が必須条件です。

短い文章が読んでもらいやすいことについては、今さら言うまでもないでしょう。プレゼンと同じく、サービス精神であれもこれもと盛り込んでしまうのは、どんなときも逆効果です。読者の時間を奪うどころか、内容をきちんと理解してもらえないリスクすら生まれます。そもそも、ページを開いたとたんに長い文章が飛び込んできただけで、ブログの記事を閉じてしまう人は多くいます。だからこそ、短い文章を意識する必要があるのです。一文で伝えることは一つ、が鉄則です。

専門用語を多用するのは禁物

見逃しがちなのが、専門用語を多用してしまうことです。「読者」の設定を間違えてしまうと、専門用語の多用につながります。

私のメルマガで扱うテーマは、プログラミングや最新のテクノロジーがメインであることから、ある程度は専門用語を使わざるを得ません。私のメルマガの購読者は、比較的情報感度が高く、リテラシーも高い人が多いですが、初心者にも入ってきてもらいやすいようにするため、専門用語には簡単な解説を加えて使っています。そのうち、毎週のように出てくる用語に関しては、解説を省いてもわかってもらえるようになってきます。簡単な例で言うと、「こうすればマネタイズできます」と「こうすればお金を稼ぐことができます」という2つの表現があれば、私は迷わず後者の書き方を採用します。

やっかいなのが、適切な日本語が存在していない横文字の存在です。

たとえば、最近よく耳にするであろう「コーポレート・ガバナンス」。一般的に「企業統治」と訳されますが、企業統治と聞いてピンと来る人がどれくらいいるでしょうか。普通、「昨今はコーポレート・ガバナンス(企業統治)を意識し……」などと書かれても、頭にすっと入ってきません。そういった層をターゲットにするなら、言葉の意味をきちんと説明してあげる必要があります。一方で、さらに状況を難しくするのが、すでに知っている人にとっては、いらない要素の入った文章として「ウザい」と思われてしまうこと。

そう言われると、書くことが苦手な人にとっては八方ふさがりのような気もしますが、ではこの場合どうするのか。ここでとても役に立つのが、たとえ話です。私もたとえ話が好きで多用しますが、「ああ、きちんと伝わっているな」と効果を実感することが多々あります。

次ページコーポレート・ガバナンスをたとえてみると?
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