AAA浦田直也の泥酔逮捕が他人事ではない理由

会見に非難殺到、酒で暴力を振るう人のリスク

この違いは生まれ持った性質という先天的なものではなく、日ごろの過ごし方によって現れる後天的なものの可能性が高く、人間なら誰しも暴力的になるリスクを否定できません。「自分の内面にあるネガティブな感情が、泥酔によってコントロールできなくなり、他人に向けられてしまう」という見方が自然です。

実際、浦田さんは面識のない20代女性に「一緒に飲みに行かない?」「俺はAAAのメンバーだ。知らない?」などと声をかけ、「知らない」と断られたことに立腹して暴力を振るったと言われていますが、これが物語るのは「思っていた通りの評価を受けられないと腹を立てる」という自尊心の高さ。つまり、泥酔したことでふだんコントロールできている高い自尊心があふれ出し、それが損なわれたことで怒りの感情が芽生え、攻撃性が顔をのぞかせてしまったのでしょう。

ここでビジネスパーソンのみなさんに気をつけてほしいのは、日ごろ「思った通りの評価を受けていない」「自分は能力があるのに報われない」などの思いを胸にため込んでいないか。私はこれまで多くのビジネスパーソンと、人間関係や業務に関するコンサルを行ってきましたが、7~8割もの人がこのような思いを抱えていました。

たとえば、お酒を飲んだときに「上司、同僚、取引先などを呼び捨てにし、酷評する」「自分の頑張りを熱弁し、理解されないことを嘆く」などの言動が多い人は、その最たるところで、なかでも「そんなの大半の人が言っているでしょ」と思っている人は要注意。その通り、「大半の人が浦田さんと同じリスクを抱えている」ということに他ならず、日ごろから意識的にそのような言動を避けたほうがいいでしょう。

組織のリーダーも攻撃性が高い

もう1つ、自尊心があふれ出し、攻撃性が顔をのぞかせるリスクが高いのは、リーダーの立場にいる人。

会社、部署、プロジェクトなどの代表や、まとめ役を務めている人は業務でのプレッシャーもあって、「自分が中心だ」「私の力で成立している」「僕がやらなきゃいけない」という思いを抱きがちですが、それこそが自尊心であり、攻撃性を宿す源。リーダーとしての役割や誇りが損なわれそうなときに泥酔しやすく、「酒席でけんかしてしまう」というケースが多いのはこういうタイプの人なのです。

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