子どもにクレジットカードを持たす親の言い分

高級レストランで食事をするティーンも

トルノーさんの14歳の娘と17歳の息子は、2人ともデビットカードを持っていない。「なぜかって?だって彼らはお金を持っていないもの」とトルノーさんは言う。代わりに、彼女は子どもたちが得た収入を彼らの銀行口座に預けている。

しかし今、トルノーさんは子どもたちにデビットカードを与え、それを管理する方法を教える必要性があると感じている。「給料は直接銀行口座に入り、カードで使ったお金は口座から直接引き落とされる。子どもたちは自分のお金を見ることのない世界で育っている」と彼女は言う。

子どもにカードを持たせるべき理由とは?

デュケイン大学でマーケティングを教えているオードリー・ガスキー教授は、早い段階でのクレジットカード利用は必要だと考えている。「私たちは日増しにキャッシュレス社会へと進んでいる。小売店ですら現金が不便だと考えていて、クレジットカードは実用性の点からも有用になりつつある。若い人々はカードを持つ必要がある」と、creditcards.com で唱えている。

「あなたが初めて持つカードが何年もの間、ひょっとしたら生涯、使い続けるものになるだろうことを忘れないように。小さな子どもがカードを持つようになるということは、クレジットカード会社にとってはワクワクするようなニュースだ」とガスキー教授は言う。

子どもにクレジットカードを持たせることが一部の親に支持される理由の1つは、信用を構築できることだ。「家の購入やマンションの取得がとても簡単になる。800以上の信用スコアを持って大人になることを想像してほしい」とmoneyunder30.com で、シニアファイナンシャルプランナーをしているケビン・L・マシューズ氏は言う。高い信用スコアを持つ親たちが、子どもを承認済みユーザーとして加えることは子どもたちの信用情報をも引き上げることになるかもしれない。

実は、前述のロームさんの両親がこれと同じ事を彼女にしていた。ロームさんが知らないうちに、彼女が8歳の時に父親が親子で共有できるクレジットカードに登録した。両親は、彼女が21歳の時、ヨーロッパに行くまでそのカードを渡さなかったし、その後緊急時に使った場合も、支払いは自らしなければならなかった。それでも、このことでロームさんは高い信用スコアを得ることができた。「家を購入する時に私がこのクレジットカードを20年以上所有していると知らされたの」と彼女は言う。

ジェード・モレリさんも、早い段階での財務教育を支持している。有名なコーヒーチェーンのバリスタとして、彼女はクッキーやイタリアンソーダ、ココアやモカ、ラテに至るまで、ティーンにもなっていない子どもたちがデビットカードやクレジットカードで購入するのを見てきた。

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