子どもにクレジットカードを持たす親の言い分 高級レストランで食事をするティーンも

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「小学1年生か2年生の子どもたちがカードを使うのに対応したことがあるわ。少し驚かされたけど、彼らがカードを振りかざして友人の母親のカードだとあまりに自信満々に説明するものだから問いただすことはしなかった」とモレリさんは言う。

モレリさんは、カードを持つ子どもが「何かを得るのに何かを差し出さなければならない」と理解していることに注目した。彼らは、クッキーや甘い飲み物と引き換えにカードを提供する準備ができている。しかし、モレリさんはこれに違和感があった。彼らはお金の価値を、自らお金を触って判断することなしに、さまざまな支払いの選択肢を持っているのだ。

ウォーレン・バフェットのアドバイス

お金がどこからきて、どのようにしてカードに入ったかについての明確な関連性はそこにはない。これはミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭に生まれた世代)であるモレリさんの価値観とは異なるものだ。

彼女は10歳ぐらいの時に1ドルの価値について父と交わした会話を思い出す。担保とは何かや、クレジットカードの利子の危険性、そして支払いが行われている間、誰が家を所有しているかについて話したこともある。12歳になる前のことだった。

現金やローン、利子などについて理解したうえで、彼女の両親は彼女がベビーシッターや手工芸品の売上から得たお金を預金する銀行口座を開設し、デビットカードを作るのを手伝った。だが、彼女にクレジットカードが与えられることはなかった。

ナードウォーレットが実施したアメリカの家計と負債の調査によると、月をまたぐクレジットカード残高は2018年の終盤に4202.2億ドルに達した。この驚異的な数字を見ると、カードを持つ子どもたちが、さらなる借金を積み上げない理由を思いつかない。

おそらく億万長者の投資家であるウォーレン・バフェット氏がオマハの高校生にしたアドバイスが親たちに励ましになるだろう。「クレジットカードには近づくな。クレジットカードについては単純に忘れるのだ」。

アイネズ・モーバネ・ジョーンズ ライター/編集者(在シアトル)

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Inez Maubane Jones

アメリカ・ワシントン州シアトル在住。子ども向けの書籍「The Content」シリーズを手掛ける傍ら、自身のブログにて教育トレンドや子育て、社会問題などについて執筆している。

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