左派政権の汚職で混迷を極めるブラジルの今
ワールドカップも、オリンピックももういらない?

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エクアドルでポテトチップスをつくる社会企業家になる?

ムーギー:ブラジル人エリート、ダニエルの今後のキャリアプランだが、どのようなキャリアを考えているのか?

ダニエル:しばらく社会企業家的な仕事を経験したいと思っている。キャリアには、お金以外に大切なものがある。インシアードの卒業生で、エクアドルで高級有機ポテトだけを使ったポテトチップスをつくって世界に売ろうとしている人がいるので、その人と一緒にしばらく働くつもりだ。エクアドルは標高が高いのでポテトの質がとてもよく、揚げた時に油離れのいいヘルシーなポテトチップスがつくれる。

ムーギー:エクアドルではなく、ブラジルに移民してこれからブラジルで働きたい、という人に一言貰えるか?

ダニエル:ブラジルでの仕事に関して言えば、高級人財への社会的需要は大変大きいが、サプライ(そのような高級人財の供給量)は極端に低いので、高級人財に関して言えば仕事をみつけやすい環境だ。だからポルトガルとかポルトガル語圏の優秀な人材でホームマーケットに仕事のない人々が押し寄せてきている。

あとブラジル人は総じて親切なので、ポルトガル語を2-3言話せばあなたは神様扱いで全員が微笑みながら助けてくれるだろう。

ムーギー:ダニエル、今日は大変興味深い話をオブリガード(ありがとう)。おかげで読者の皆様もブラジルの今について、その現状が少し伝わったことだと思う。

ダニエル:日本は私の大好きな国の一つだ。いつか一度行ってみたいと思うので、その時はどうぞよろしく、と皆さんにお伝えしてほしい。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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