トランプ再選に向かって神風が吹き始めた理由

民主党の大統領候補者たちの弱みが露呈か

民主党女性候補たちは、バイデン氏を強く非難はしても、サンダース氏のセクハラ問題への対処が2年遅れたことに関しては、政治的批判を抑制している感がある。サンダース氏自身、「より若い」女性を副大統領候補者に指名する予定だと述べている。

サンダース氏は、民主党候補たちに対して、お互いに批判し合わないで、仲良く議論していきたいと、テレビカメラに向かって語っている。これでは、アメリカ国民から「なれ合い」とそっぽを向かれても仕方あるまい。

サンダース氏のセクハラ問題との痛み分け?

トランプ氏はツイッターで、自らの支持率を50%とリツイートしているが、ラスムッセンの世論調査によると、今年に入ってから、すでに52%の支持率を記録している。共和党支持者の間では、トランプ人気は圧倒的に高い。それはフォックステレビに限らず、多くのメディアもそれを裏付けている。

民主党立候補者の中で、全米での選挙経験があるのは、サンダース氏だけだが、会計系の調査会社の世論調査によると、民主党系の政治家の中で、ラテン系アメリカ人の間でバイデン氏以上に人気があるのは、サンダース氏だという。

2016年の民主党予備選で、サンダース氏に選挙資金を供与した州民たちを分析すると、サンダース氏を長年選出してきたアメリカ東部のバーモント州以外では、カリフォルニア州が多い。そのことは、ロサンゼルス・タイムズ紙が明らかにしている。

大票田のカリフォルニア州において、従来、民主党予備選は後半戦の終わり頃(2016年の場合は6月7日)だった。それが2020年の民主党予備選から前倒しされ、3月3日のス-パーチューズデーに行われる。

そのカリフォルニア州では、もともとカリフォルニア州の州司法長官であり、2016年のときのヒラリー陣営の選挙スタッフたちのアドバイスを受けている、カマラ・ハリス上院議員が民主党候補として、サンダース氏を迎え撃つ体制を整えつつある。

サンダース議員と民主党女性議員の間で、論争の火花が散らない理由は、上記のハリス氏のカリフォルニア州司法長官時代の「仕事ぶり」に、ヒントがある。

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