トランプ再選に向かって神風が吹き始めた理由

民主党の大統領候補者たちの弱みが露呈か

トランプ大統領の個人弁護士たちは、この件を憲法訴訟に持ち込む準備をしており、最高裁判所まで争われる可能性も十分に考えている。裁判となれば、行政府vs議会、すなわちトランプ政権vs民主党議会による、2020年大統領選に向けての「代理戦争」という形で、今後、最大の政治テーマとなるのは確実だ。

民主党議会の要求には、政治的なもくろみが強い。そういう見方を覆すには、民主党議会側に、非常に重い「挙証責任」が課されることになる。憲法訴訟になれば、トランプ大統領に有利な形で最高裁判決が出る可能性が高い。

民主党候補たちのセクハラ・スキャンダル

「ロシア疑惑」が消えた状況で、反トランプ戦略に手詰まり感が否めない民主党にとって、2020年大統領候補をめぐって、思わぬ異変が起きている。

独立系の社会主義者と言われ、大統領選に出馬してからは、みずから民主主義的社会主義者を自称しているバーニー・サンダース上院議員が、選挙資金集めで先陣を切っていることだ。同議員に接近しているのは、テキサス州前下院議員のベトー・オルーク氏だが、同氏はインターネットによる選挙資金集めで、一時はサンダース氏を上回った。しかし、その後、勢いを失っている。

民主党候補の中で、全国的な影響力でサンダース氏をしのいでいたジョー・バイデン前副大統領は、ここへきて同氏が老若男女を問わず、ハグなどをしすぎるとして、社会的にブーイングを受けている。民主党の女性大統領候補たちを中心に、「反バイデン」風が渦巻いているのだ。

このバイデン氏への多くの女性による批判で、思わぬ「命拾い」をしているのは、ほかでもないサンダース氏だ。自身のセクハラ疑惑ではないのだが、2016年の民主党予備選の間、同氏の選挙陣営で多くの女性スタッフが、男性スタッフたちからセクハラを受けたという事案である。

この女性たちに対して、メディアの前で正式に謝罪したのは、3年後の今年になってからだった。そういう不始末に対して、メディアから強い批判を浴びた。今後の選挙戦では、セクハラを防ぐためのコンプライアンスを強めるという声が、陣営内で高まっているというが、遅きに失した感がある。

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