相田氏と本作との出会いは、まだ『りぼん』副編集長だった2018年5月のこと。「会議で本作の連載のネーム(未完成原稿)を読んだその場の全員が、その規格外な面白さに度肝を抜かれた」(相田氏)。
相田氏いわく、「もちろん、本作品がジェンダーに関する重要な問題提起をしていることは認識していたが、何も社会的な意義があるから『何があろうと連載を続ける』と思ったわけではない。
エンタメとして、王道の少女漫画として面白かった。面白いから、多くの読者に届けるために宣伝にも力を入れようと決意しただけの話」という。
面白い作品だと確信したから、売るために宣伝に力を入れよう――。これは一見当然のように見えるが、現状の『りぼん』が置かれた状況を鑑みるに、そう簡単でもなさそうだ。
平均発行部数は約15分の1に
今年創刊64年目を迎える『りぼん』。小学校低学年から読める『ちゃお』(小学館)やファンタジー色が強い『なかよし』(講談社)などの競合誌と比べて、大人びた恋愛ストーリーを特徴としてきた同誌が最盛期を迎えたのは、1980〜1990年代のこと。
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