Web会議システム「生みの親」が語る働き方改革 離れた場所をつなげて世界を変える男
――最初は自分の会社の海外進出で、テレビ会議が必要になったと。そこからシステムをどんどん進化させていったということですか。
そうです。で、ある時、気づくんです。これってもしかしたら売れるんじゃないか。これと同じことで困っている人はいっぱいいるのではと思い始めたのが2004年です。
そこからいわゆる市場調査やマーケティングで、いろいろなお客様に「こういうものはどうですか?」ということを話しはじめました。これが今まさにやっている本業の始まりなんです。
「Web会議システム」の進化版とは?
――そうした中で、電話ボックス型のシステムも新しく開発されたと?
これはようやく昨年に出したテレキューブという仕組みで、こういう電話ボックス型の中に入って、電話ができたりとかテレビ会議ができたりするような仕組みです。
いま、働き方改革とかテレワークとかって言葉が世の中に浸透し始めましたが、実は我々がずっとテレワークなどを自分たちでやっているわけです。常に私もあちこち移動しながら会社とコミュニケーションを取って仕事を進めてきているわけですが、一番困るポイントは「場所がないこと」ですね。
例えば、家で何か仕事をする場合に作業はできますけど、家族がいると、テレビ会議とかって難しいですよね。じゃあカフェでできるかというと、騒がしかったり、大事なことは話したりできないんです。空港のラウンジでも電話は禁止です。
つまり、テレワークというけど場所がないじゃないかということに実は僕らはすごく困っていたんです。じゃあ、世の中が変わってテレワークが普及していくにしても、みんなこれに困るなと。これを解決できる仕組みを出そうということで作ったのがこのテレキューブなんです。
――秘匿性の高い会話もこれだったら大丈夫という面もありますよね。
そうですね。いわゆる普通の電話ボックスと違って、防音や空調も効いていますので、この中に入って静かな環境で、どこかとのコミュニケーションを取ることができると。こういったものがオフィス内にあれば便利ですし、家の中に置くのは難しいかもしれませんが、例えばショッピングモールや駅、空港、病院とかに置いてあると、働く場所とかが広がってくるわけですよね。
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