登校でじんましんが出る息子が見つけた居場所 その子にあう場所はきっとある

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クラスに35人といった大人数のなかでは浮いてしまうチー坊ですが、少人数のフリースクールは彼に合っているのでしょう。ここではトラブルが起こると徹底的に話し合って解決しているそうです。

成長を実感

チー坊も自分の気持ちに折り合いをつけることを学んだようです。協調性や生きる力を着々と身につけ、親の目からも成長しているようすが見てとれます。学校へ行くたび出ていたじんましんも、現在はまったく出ていません。

チー坊が笑顔でフリースクールに通うようになると、ずっしりと重しが乗っていた私の心もふわっと軽くなりました。

私自身が心の元気を取り戻すと、人にはいろいろな学び方があり、学校だけが学びの場所ではないのだという思いを強く抱くようになりました。

チー坊のように学校になじめない子はたくさんいるのに、日本にはそういう子が学べる場所がほとんどありません。発達に個性のある子の居場所はさらに少ない状況です。でも、子どもたちは知識欲に満ちていて、学びたがっています。

チー坊が通っているフリースクールのような場所がもっとたくさんあったらいいのに。私がフリースクールを立ち上げたのは、そんな思いからでした。

不登校は、その子が学校という場所になじまないだけで、かならずその子に合う居場所はほかにあるはずだと思っています。その居場所さえ見つかれば、子どもは理解あるまわりの人たちに助けてもらいながら、勝手に育ちます。そこでイヤなことがあっても、きっと自分の力で乗り越えていける。

大人もそうですが、人は楽しい気持ちがないとなかなか前に進めません。子どもはとくにそうでしょう。毎日笑顔ですごしているチー坊を見ると、不登校を選択してよかった、心からそう思えるようになりました。

不登校の子どもたちには、どうか学校以外の居場所をつくってあげてください。その場所が自分に合うかどうかは、子どもの判断に任せるのが一番です。一緒に見学をして、あとは子どもにまかせれば、そのうちきっとその子に合った居場所が見つかるはずです。

(聞き手・小山まゆみ)

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日本で唯一の不登校専門紙です。不登校新聞の特徴は、不登校・ひきこもり本人の声が充実していることです。これまで1000人以上の、不登校・ひきこもりの当事者・経験者が登場しました。

また、不登校、いじめ、ひきこもりに関するニュース、学校外の居場所情報、相談先となる親の会情報、識者・文化人のインタビューなども掲載されています。紙面はすべて「親はどう支えればいいの?」という疑問点から出発していると言えます。

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