三菱地所社長が語る「丸の内の大家」が向かう先 「観光立国日本」の魅力を世界へ発信する
三菱地所株式会社・吉田淳一社長に聞く「飛躍のアルゴリズム」。キーワードは「“丸の内の大家”から世界へ」。働き方改革などで、オフィスをめぐるニーズや価値観が刻々と変化していく中、“丸の内の大家”はどこへ向かおうとしているのか。
“オフィス不要論”もささやかれる中で―
――やはり三菱地所というと“丸の内の大家さん”というイメージが強いのですが、今、働き方改革で在宅勤務が広がっていくと、オフィスの需要がそこまであるのかと心配してしまうのですが。
そうですね。人口減少社会というのはもう避けて通れません。働き方改革も、各企業で進んできているということで、一時、オフィス不要論というようなものも、ささやかれてきました。
しかし、我々は、やはり人と人がコミュニケーションをとって新しい価値を見出していくということの大切さというものを、常に意識しながら、本当に求められる空間づくりを考えていかなければならないと思っております。
海外でも、フェーストゥフェースというのは、重要性が高まっていると思います。それは、やはり人と人が交流してこそ、新たなアイデアが生まれますし、本当の信頼というものを築けるかというのは、やはりフェーストゥフェースが大事になってくると思っています。
やはりそういったことに役立つオフィス空間・エリアづくりというのは、これからも重要性はあると自信を持っているところです。