「AI=ロボット」と考える人の大いなる誤解 擬人化してしまうことの弊害はいったい何か

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グーグルのCEO、サンダー・ピチャイ氏は「AIは火より、電気より大事なものだ」と発言している。中国のバイドゥ(百度)の元チーフデータサイエンティストであり、スタンフォード大学の教授でもあるアンドリュー・ング氏も、「100年前に電気の登場ですべての業界が変わったのと同じように、今後数年間にAIが変革しない業界はないだろう」と言っている。

つまりAIは、火や電気、あるいはインターネットに例えられるくらい「インフラ」として考えられているのだ。

中小企業こそAIが必要だ

「AIビジネス」というと、大企業や先端的なIT企業のものと考えている人もいるかもしれないが、そうではない。中小企業であっても、AIの活用が活路になる。むしろ中小企業ほど、AIの導入で大きなビジネスインパクトを生み出すことができるともいえる。

AI導入は、実は局地的であればあるほど力を発揮する側面を持っている。だから、中小企業ほどAIを効果的に活用することが重要になるのだ。

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マッキンゼー・グローバル・インスティチュートが発表した資料では、AIが不可欠な業種が16%、AI(ここではディープラーニングを指す)を導入したときに、業績が大きく伸びると予想される業種は全体の69%を占めるといわれている。

逆に、AI活用がそれほど優位に働かない(またはAI以外の技術を使っても業績が伸びる)と思われる業種は15%にとどまる。

「自分の業界には縁がない」「うちの会社は小さいから関係ない」とは言えない時代に突入している。

メディアが取り上げる、規模の大きくハードルの高い事例だけを見て、「AIは大企業かIT企業だけのもの」と考えていると、致命的な後れをとってしまう。しかしこのことは、裏を返せば、今、正しくAIを導入すれば飛躍的に事業を成長させるチャンスだともいえる。

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