日経平均は反落、重要イベントへの様子見も 29-30日は米FOMC(公開市場委員会)が開催

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 1月28日、東京株式市場で日経平均は反落した。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化ペースを鈍化させるとの思惑から円高が進行。為替に連動する先物売りで下げ幅を拡大した。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化ペースを鈍化させるとの思惑から円高が進行。為替に連動する先物売りで下げ幅を拡大した。午後は日銀のETF(上場投資信託)買いへの期待などで下げ渋る場面もあったが、重要日程を控えて様子見姿勢が強く、大引けにかけて午前の安値を下回った。

今週は国内企業の決算発表が本格化。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中閣僚級通商協議など重要イベントも控えている。市場からは「前営業日の高値と安値を上下ともに抜けられないレンジ相場で、前日高値に近づくと上値が重くなった」(東洋証券のストラテジスト、檜和田浩昭氏)との声が出ていた。

TOPIXは3日ぶり反落。積極的に手掛けづらく、東証1部の売買代金は1兆8765億円と今年2番目の低水準にとどまった。セクター別では、東証33業種のうち電気機器を除く32業種が値下がり。値下がり率上位には電気・ガス、その他製品、その他金融などが入った。

個別銘柄では、富士通ゼネラル<6755.T>が大幅反落。25日に発表した2019年3月期業績予想の下方修正が嫌気された。連結純利益は従来予想の130億円から100億円に引き下げ、一転減益となる。中東向け空調機等の販売が想定を下回るほか、生産地国通貨高が急激に進むなどコスト環境も想定より厳しい状況にあるという。

スズキ<7269.T>も反落。同社のインド子会社マルチ・スズキ<MRTI.NS>が25日、18年10─12月期の税引き利益が前年同期比17.2%減になったと発表した。市場予想を下回る内容が嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり560銘柄に対し、値下がりが1498銘柄、変わらずが69銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20649.00 -124.56

寄り付き    20746.29

安値/高値   20624.55─20759.48

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1555.51 -10.59

寄り付き     1563.61

安値/高値    1554.66─1564.93

 

東証出来高(万株)106502

東証売買代金(億円) 18765.21

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