「ジムニー」生みの親が語る大増産の舞台裏

米澤チーフエンジニアへの独占取材・前編

日本国内と海外向けのジムニーを生産する静岡県の湖西工場(写真:スズキメディアサイト)

――実車が市場に出回っても好印象というフィードバックが続きました。

7月5日の発表時点で、すでに全国各地のディーラーには試乗車がありました。以前は、雑誌や新聞などの紙媒体で市場の反応を見てきましたが、今回はYouTubeなどを通じて、ユーザーの皆さんからポジティブな印象を目の当たりにしました。

――次に、私も参加しました富士山麓でのメディア試乗会がありました。ここではどのような声が聞こえてきましたか。

旧型と比べて、FF(前輪駆動車)と比べて、また軽自動車として、批評の切り口はさまざまありましたが、われわれとしては想定内でした。

「シエラの生産はかなり増やしている」

――そうした中で、全国のディーラーからの受注は増え続けていったわけですが、正式に増産を決めたのはいつごろですか?

(正確な日時は非公開ながら)昨年の夏ごろです。

――一部報道では、増産する台数はこれまでの1.5倍といわれていますが、具体的にどれぐらいの規模の増産体制になったのでしょうか。

ほかの車両の生産体制なども関わるため、正確に何倍という数字では表現できないと思います。

――今回のインタビューを前に、事前に頂いた資料を見ると、2018年の届出・登録実績でも月によってばらつきがあります。発売月である7月の届出・登録台数は、「ジムニー」が当初の販売計画の約4倍(5063台)、「ジムニーシエラ」が同じく6.5倍(651台)です。その後、「ジムニー」は当初計画の約2倍で推移していますが、「ジムニーシエラ」については、12月が10倍近い934台となっています。これをさらに増産させるということですか。

ご指摘のとおり、「ジムニーシエラ」はすでに、かなり生産を増やしています。

【2019年1月31日10時15分追記】初出時、ジムニーの届出・ジムニーシエラの登録についての表現に誤りがありましたので、上記のように修正しました。

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