「お金が貯まらない人」が見直したい5つの支出 大きな節約より、日々の支出を見直そう

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動画を見たり、ゲームに興じたり、通勤時間にスマホを利用したいなどのヘビーユーザーにはできない節約ですが、持っているだけで使っていない状態の方には、ぜひとも見直していただきたい支出です。

5. 支払いをクレジットカード払いに一本化する

財布のひもを緩めてしまうため、節約とは相いれないと思われがちなクレジットカード。しかし、日常生活の支出をほぼすべてクレジットカードで支払うように変更するだけで、ポイントやマイルがどんどん貯まります。

貯まったマイルで毎年海外旅行に行く人もいます。帰省に使えば旅費の節約にもなるでしょう。生命保険料もふるさと納税もクレジットカードで払えばポイントがつくのです。なんとなく口座引き落としになっている支払いはほとんどクジレットカード払いにできるはずです。今すぐチェックしましょう。

年間300万円使えば、実質3万円の貯金に

「総務省家計調査報告(家計収支編)―平成29年(2017年)平均速報結果の概要―」によると、2人以上世帯の平均的な支出額は毎月28万円を超え、その中でクレジットカード払いできる支出は毎月25万円ほどあります。

年間で300万円をクレジットカードで支払えば、クレジットカードの還元率を1%とした場合、3万ポイント貯まります。1ポイント1円相当のポイントが多いため、実質3万円の貯蓄効果があります。

3万ポイントをマイルに交換した場合、獲得マイルは3万マイルに。2万マイルあれば、東京―沖縄間の往復航空券がハイシーズンなら1人分、ローシーズンなら夫婦2人分に交換できます。

長期休暇の旅費が貯蓄できない人は、マイルを貯めることに精を出してはいかがでしょうか。羽田―沖縄の往復の航空券が8万円(航空会社HPより筆者試算)だとすると、夫婦で年間16万円、30年で480万円の節約です。もっとも、旅行でお金を使ってしまえば節約にはなりませんので、使いすぎにはご注意ください。

<見直し結果>
1. 住宅ローン支出 年間18万~30万円
2. 自動車費用 54万~72万円
3. 生命保険 年間2万4000円
4. 携帯電話料金 年間5万4000円
5. クレジットカード払で貯まるポイントを利用して旅行 年間16万円

1~5すべて見直せば、年間で95万8000~125万8000円得する計算です。30年で3000万~3750万円ほど貯まります。手元に残ったお金は、貯める、使う、増やす、寄付する。使い方はあなた次第です。さて、どこから家計を見直しますか?

高橋 成壽 ファイナンシャルプランナー

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たかはし なるひさ / Naruhisa Takahashi

寿FPコンサルティング株式会社代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、金融系のキャリアを経てFPとして独立。お金を増やす、お金を守るという視点でFPサービスを提供。30代40代の財産形成、50代60代の資産運用、70代以降の相続対策まで幅広い世代に頼られている。「ライフプランの窓口」を企画運営。著者に『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』(廣済堂出版)がある。日本FP協会認定CFP。

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