「お金が貯まらない人」が見直したい5つの支出 大きな節約より、日々の支出を見直そう
掛け捨ての生命保険が安くなる人がいることを知っていますか? 生命保険は金利と死亡率などで保険料が変わる商品です。大々的に宣伝されていませんが、長寿化に伴い保険料の計算に使われる死亡率が変更になったため、掛け捨ての生命保険が安くなっている場合があります。どんなプランが該当するのでしょうか。
2018年に生命保険の保険料を計算するときに必要な、死亡率が改訂されました。生命保険の死亡率は、公益社団法人日本アクチュアリー会が標準生命表として作成、公表しています。統計データの作成は、保険会社の監督官庁である金融庁から保険業法に基づく統計資料作成として業務委託されています。ですから、外部団体が勝手に公表しているのではなく、生命保険の保険料計算に使用する目的で、外部団体に作成を委託されています。
標準生命表を読み込むと、男性の死亡率が20〜30%下がり、女性の死亡率は10〜20%下がっています。この影響から掛け捨てタイプの定期保険と呼称される生命保険の保険料が軒並み下がりました。対象は、定期保険や収入保障保険などで、一定期間で保険が満期や更新になる契約方式です。一生涯の保険を保証する終身タイプではありません。
保険料は保険会社の裁量で決まる部分も大きいため、保険料が一律2、3割カットになったわけではありませんが、毎月1万円の保険料を負担されている世帯で、同じプランの保険料が8000円になったらどうでしょう。月額2000円、年間2万4000円の削減、保険期間が20年残っていれば約50万円、保険期間が40年残っていれば100万円の節約になります。
「余った」保険料で、不足していた保障を買ってもいいでしょうし、お子さんの習い事を増やしてもいいかもしれません。毎月の節約効果は小さいですが、一度プラン変更してしまえば、あとは何もせずに節約メリットを享受できます。掛け捨ての生命保険に加入されている20〜50代の人で、2018年4月以降に見直しをしていない人はぜひ保険見直し診断を受けてみてはいかがでしょうか。
そろそろ携帯電話料金も見直したい
携帯大手3キャリアで機種代は含まずに、毎月5000円〜1万円近い携帯料金を払っている人はいませんか。今や時の大臣までも携帯電話料金が高すぎると言及する時勢となりました。
市場価格は寡占状態になると値上がりすると言われています。日本の携帯電話市場はまさにそのとおり。競争がないと価格が下がらないのです。そこへ出てきた格安スマホという存在。安いプランを探せば月額500円という破格の料金プランも存在します。
機種代は考慮しませんが、毎月5000円が毎月500円になった場合、節約効果は毎月4500円、年間5万4000円、10年で54万円、30年で162万円、50年で270万円です。夫婦なら2人分の効果、実家の両親も2人分、義理の両親で2人分、子どもが2人分、兄弟姉妹4人分など、家族全体で見直せば、大きな節約効果を生むのが携帯電話料金の見直しです。
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