日経平均は続伸、200円超上昇後は伸び悩み  米中問題への慎重姿勢継続、様子見ムード

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 1月21日、東京株式市場で日経平均は続伸した。前週末の米国株の上昇や円安に振れた為替を好感した買いが先行し、上げ幅は一時200円を超えた。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。前週末の米国株の上昇や円安に振れた為替を好感した買いが先行し、上げ幅は一時200円を超えた。だが、米中通商協議の先行きに対する慎重な見方は根強く指数は伸び悩んだ。今晩の米国市場が休場となるため後場は見送りムードが強まり、指数は狭いレンジでもみあいを続けた。

騰落率は日経平均が前日比0.26%高、TOPIXは0.56%高となった。セクター別では石油関連が上昇率上位にランクイン。海運や資源関連、銀行株も堅調だった。半面、下落率トップは空運。サービス、陸運などがさえない。東証1部の売買代金は2営業日ぶりに2兆円を下回った。

中国関連では国内総生産(GDP)をはじめ経済指標が相次いで発表されたものの、「一長一短の内容」(国内証券)と受け止められ、相場への影響は限られた。これに先立ち、一部米系メディアは、米中両国が知的財産権問題でこれまでほとんど前進していないなどと報道。外部環境に対する楽観ムードが修正され、日経平均は急速に上げ幅を縮小した。

後場の日経平均の高安値幅は約86円と動意薄。「今晩のニューヨーク市場が休場となるため市場参加者が少なく、様子見ムードが強まった」(証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏)との声が聞かれた。

個別銘柄ではLIXILグループ<5938.T>が堅調。同社がMBO(経営陣による買収)や本社の移転を検討しているとする一部報道が材料視された。半面、アニコム ホールディングス<8715.T>が大幅安。18日に発表した12月の月次実績で、連結子会社のアニコム損害保険の新規契約件数が前期と比べ減少したことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり1432銘柄に対し、値下がりが633銘柄、変わらずが63銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     20719.33 +53.26

寄り付き   20848.38

安値/高値  20678.26─20892.68

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1566.37+8.78

寄り付き     1572.94

安値/高値    1563.79─1574.86

 

東証出来高(万株) 112774

東証売買代金(億円) 19432.76

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