専門家の株価予想はなぜ当たらないのか

実は投資家も「同じワナ」に陥っている?

「上がるっていったじゃん……」。アナリストやストラテジストなどの専門家予想がなかなか当たらないのは、なぜなのだろうか(写真:ABC/PIXTA)

毎年1月には、新聞や雑誌でその年の株価や為替の予想が出てきます。これらの多くはマーケットアナリストやストラテジストと言われる専門家によるものです。われわれ日本人は、年初に「今年はこうなる」と予想したり、予想を聞いたりしたくなると思います。まして昨年10月以降、市場が下落傾向にあるため、余計に今年の動向が気になるところです。

「経営者の株価予想」がハズれまくるワケ

ところが、これらの予想をよく見てみると、一定の法則があることに気がつきます。

まず1つ目は、ほとんどの予想が現時点での数値をベースにしていること。2つ目は、現時点でのトレンドに沿った予想になっていること。たとえば、それまでが上昇基調にあれば、上値幅の予想が大きく、下落幅の予想は小さくなっています。下落基調の場合は、その逆です。そして、3つ目は、現時点での数値に比べて、極端に乖離した数値を予想する人がいないことです。

その結果、多くの予想は無難なものになりがちですが、実際のマーケットは意に反して、かなりドラスティックに動くものです。そんなとき、こうした予想の多くは外れることになります。

毎年、元旦の新聞に掲載される「経営者の株価予想」も、昨年は予想を当てた人はほとんどいませんでした。でも、これは別に予想する人が悪いわけでも能力がないわけでもありません。予想が外れるのは人間の心理から考えると、普通に起こりうることなのです。昨年、週刊誌でされたインテリア製造販売大手のニトリホールディングスの似鳥昭雄会長兼CEOの予想が、ほぼピッタリだったことがとても話題になりました。しかし、これは例外中の例外と言えます。

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