彼女より弁が立つ人は何人もおり、あの手この手で彼女をぎゃふんと言わせたり、楽しい会話ができるよう誘導しましたが、どれも効果なく、結局は彼女抜きでグループは存続しました。
以上のように、空気を読めない会話しかできない人や、根拠のない上から目線でばかり話をする人との付き合いはストレスの塊を作り、その流れを変えるのは、本人にその気がない以上難しいです。
さりとてきょうだいなら、この程度で嫌うのも避けるのも大人げありません。
ならばお兄様の自慢話もお姉様の生き方路線も、人は人と割り切り、聞き流す術を身に付けるほうが賢明です。
「お化粧や衣装の変身で、どれだけいい人に巡り合えるか、私も楽しみにしているね~」と、相手が飽きるほどのお決まり文句のエールで応じるのはどうでしょう。
アメリカの「ミス・アメリカ」コンテストの主催団体の理事長で、自身もミス・アメリカだったグレッチェン・カールソンさんが、今後は水着審査を廃止し、美人コンテストを容姿で判断しない方針を示して話題になりました。
「社会的影響を与える取り組みについて、自分の言葉で何を語るか」が、美人コンテストの審査対象になるのだそうです。
女性の真の美しさは、教養などを抜きにしては語れないという意味に私は取りましたが、どうでしょうか。賛否は分かれましたが、ぜひお姉様母娘にも読んでほしい論点ですね。
シクラメン様は、私の考えをお尋ねですが、「女の幸福の決め手に、頭のよさは数パーセントで、結局は顔で決まる。働かなくていい稼ぎの人と結婚するのが女の幸せ」と信じる人に引っかかる男性にまず、同情します。
引っかけるほうの女性にはあなたと同様、気の毒という意外の感情は湧きません。そんなカップルの幸福など、うらやましくも何ともありません。
吉田沙保里さんに学ぶ「人は人、自分は自分」のすごさ
1月10日の彼女の引退会見は、爽やかさという意味でも見事でした。自国開催の東京オリンピックに出たい思いに悩みつつ、しかし「レスリングはやりつくした」という決断に至ったことを、とても正直に、淡々と語っておられました。
いつも比較された伊調馨さんの「東京オリンピックを目指す」意思表示には、「昔から人は人、自分は自分と教えられてきたので、心は動かなかった。素直にすごいなと思った」という主旨のことを回答しておられます。
それが彼女の心底からの本音であることに疑いようがないほど、爽やかな答え方でした。厳しい訓練を積み、その結果を出してきた人ですが、人間的にもブレない強さと内面の豊かさを彼女に感じました。
シクラメン様、私はあなたの教育方針やお嬢様の目標をもって勉学に励む姿勢に賛成です。信念をもって、その路線でいくべきです。
いとこ間も、幸福度の禍福は逆転に次ぐ逆転が繰り返されるかもしれません。
そんなとき、自分が信じている道を歩んでおれば、そのつど一喜一憂せず、お互いに慰めたり励ましたりすることができるのではないでしょうか。
「人は人、自分は自分」、これは本当に、励ましにも慰めにもなる言葉ですよ。お兄様には過剰反応せず適当に受け流して、目標に打ち込む娘さんを、誇りと自信をもって応援し続けましょう。
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