高収入夫婦の超合理的なライフスタイル事情

2人で働くと心理的・経済的な余裕につながる

いずれも経済的なコスパと時間のコスパをしっかり意識した消費行動につながっているといえます。こうした傾向は年収が1000万円にならないとまねてはいけないわけではありません。パワーカップル予備軍、たとえば夫婦の合計年収が600万~800万円台の場合でも、むしろ参考にしつつ取り入れてみてはどうでしょうか。

三菱総合研究所のレポートによれば、資産運用への積極性でも違いがみられます。元本保証のない資産運用を行っている(あてはまる+ややあてはまる)割合が既婚者平均14%のところ、パワーカップルの夫婦では28%だったそうです。まさに2倍です。

投資を行うことは、資産形成のエンジンを強化するということです。もちろんリスクコントロールも必要としますが資産形成がスピードアップする効果が期待できることになります。会社員が投資をするものではない、とされていたのは昔の話です。パワーカップルの興味や関心の高さは、こうした行動にもつながっているというわけです。

パワー投資でいくら貯められるか

レポートでは紹介されていませんが、パワーカップルは貯蓄性向も高いのではないかと思われます。将来の資金ニーズをいち早くキャッチし、また老後不安を具体的に解消する取り組みを実行することができていると思われます。こうした取り組みは、経済的な安定を自力でたぐり寄せることになります。

それではパワーカップルが2つの稼ぎから積極的に資産形成を行う「パワー投資」を行ったとすればどうなるか、概算してみたいと思います。

仮に40歳で、夫婦がそれぞれiDeCoとつみたてNISAを満額積み立てていったとします。iDeCoについては企業年金のある会社員であったとして月1.2万円、つみたてNISAについては年40万円の上限を考慮して月3.3万円を積み立てたものとします。

1人月4.5万円を夫婦が積み立てるとすれば、月9万円の元本が貯まりますから年100万円ペースでの資産形成がスタートします。元本だけでも60歳時点で約2000万円になりますから、夫婦それぞれが受け取る退職金をこれに加えれば老後の経済的安心は相当確保できることになります(企業規模にもよりますが、ふたりの退職金合計で2000万円以上になる可能性が高い)。

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