チャンス大城の何とも波乱万丈すぎる生き方 壮絶な経験をネタにお笑いへとたどり着いた

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舞台のクライマックス、キリストはやりで突き刺されて絶命し天国に行く。皆興奮して、

「イエスさま!!」「イエスさま!!」

と口々に声援が飛んだ。

「母親が興奮しすぎて『お父さーん!!』って叫んじゃって台なしになってました。めちゃくちゃ受けてましたけどね(笑)」

心臓が右にある

小学1年生の内科検診の時、医者が聴診器を大城さんの胸に何度も当てた後、首を傾げ「中止や!」と叫んだ。ほかの医者を集めて皆で大城さんの体を診断した結果、

「心臓が右にある」

とわかった。

「内蔵全部が逆向きでした。その時は『ああ、死ぬんだな』と思いましたね。でも結果的に生きていくうえで問題はなかったです」

ただ心停止の際に使用するAED(自動体外式除細動器)を当てる位置は逆になってしまう。

「千原せいじさんには身体にタトゥーで『心臓の位置が逆なのでココとココにつけてください』って書いておけって言われたんですけど。タトゥーしたら温泉入れなくなるから嫌なんですよね(笑)」

心臓が右であることはその後たびたびネタにしたし「右心臓800」「昭和右心臓」とコンビ名にもした。

「小学校の時は、アトピー性皮膚炎がひどく包帯を巻いて学校に通ってました。同級生には『ミイラマン』と呼ばれてからかわれました。成績も最悪で、小学校5年まで九九ができないくらいアホでした。ずっといじめられてました」

いじめられなくなったことが、芸人になろうかな?と思い始めるきっかけに(筆者撮影)

大城さんは5年生のクラスのお楽しみ会で「F1のモノマネ」をした。口で「ブーンブンブーン」とF1の走行音を模写するオリジナルの芸だ。

「それがすごい受けたんですよね。そしたらいじめられなくなりました。それまでお笑いをやろうなんて考えたことなかったんですけど、その出来事がキッカケで芸人になろうかな?と思い始めました」

いったんいじめは収まったが、中学校に入って再び始まった。当時は中学生になって不良になる子も多く、みんな怖い雰囲気になっていた。

「クラスの不良に目をつけられて無茶振りされるんですよ。

『柔道部の畳を盗んでこい!!』

とか。誰もいなくなったのを見計らって、鉄の定規を畳と畳のすき間に差し込んで畳を抜き取り盗みました。結局バレて、ボコボコにされました」

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