東洋経済オンラインでは、東洋経済データベースを使い、2018年8月期までを対象にした最新の地域別平均年収ランキングを作成した。全国トップ500社、全国ワースト500社のランキングに引き続き、今回は東京を除く関東地方に本社がある企業の平均年収を紹介する。
平均年収1000万円を超えたのは3社
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県の6県に本社を置く上場企業は、合わせて336社あり、1000万円を超えたのは3社だった。
ランキング1位は神奈川県横浜市に本社を置くレーザーテックで1112万円。
半導体用の検査・測定装置の設計、製造、販売が主力の会社で、海外への展開も積極的に行っている。昨年に引き続き、同ランキングで1位となった。
2位はオプトランで1104万円。2017年12月に上場した会社で、ランクインは今回が初めて。光学薄膜装置の製造と販売を行っている。光学薄膜装置とは、レンズなどの表面を加工することでさまざまな機能を持たせることができる装置で、カメラやスマートフォン、生体認証センサなどの製造に使用される。調査時点では埼玉県に本社と工場を置いていたが、現在は本社機能を東京に移している。
3位はバイオベンチャーのペプチドリームで1016万円。バイオや創薬に携わる企業は、薬が完成するまで研究開発費がかさみ赤字に苦しむことが多いが、ペプチドリームは特殊な技術と秀逸なビジネスモデルで毎期着実に利益を出している。
また、ランキング12位には神奈川県を代表する企業の日産自動車がランクインしている。カルロス・ゴーン元会長の逮捕で揺れる同社だが、従業員の平均年収は818万円だった。
ランキングには1年前と比較した差額を併載している。年収には年齢が大きく影響するので、平均年齢もランキングに加えた。
また、持株会社体制の会社は、一般的に管理部門の従業員のみが所属することが多く、事業会社を含む会社に比べて年収が高くなりがちなので、持株会社制を導入している会社には目印として「純」をつけている。
各企業の平均年収と年齢は、2017年9月期から2018年8月期の有価証券報告書に記載されている単体の値を用いている。
単体の従業員数が20名に満たない場合や、平均年収が開示されていない会社は対象外にしている。調査時点を合わせるため、本社所在地は、『会社四季報』2018年4集調査時点のものとした。
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