ダウ260ドル高、終盤にマイナス圏から回復 「短期的には売り尽くし感が出た」との声も

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 12月27日、米国株式市場は続伸して取引を終えた。10月撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。主要株価3指数はこの日、大幅に反落していたものの、終盤に切り返した。

これらの指数は前日、いずれも2009年3月以来の大幅な上昇率を記録していた。S&P総合500種はこの2日間の上昇率が5.9%と、中国の景気減速懸念から市場が下落していた2015年8月下旬以来の大きさとなった。

ただそれでも、3指数は12月に入って以降では9%超下落しており、S&Pは2008年以来の大幅な年間下落率を記録する見通しだ。

この日の市場は取引時間の大半をマイナス圏で推移し、S&Pは一時2.8%値下がりしていた。

ストラテジストはこうした下落について、前日にダウ工業株30種が初めて1000ドル超上昇するなど市場が急反発していたことから、予想されていたと指摘している。

取引終了前の約1時間に幅広い銘柄に買いが入り、S&Pを構成する主要11セクターすべてがプラス圏で引けた。素材セクター<.SPLRCM>が最も大きく値上がりした。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「短期的には売り尽くされたと思っている。前日の上昇からやや押し戻されただけで終盤に買いが戻った。短期的な底が形成された感がある」と指摘した。

S&Pはこの日、過去数日に繰り返しトライしてきた2400の水準を一時割り込んだが、その直後に幅広い銘柄にほぼ一斉に買いが入った。週間では3.8%高となり1週間ぶりの高値で引けた。

序盤に大きく値下がりしていたテクノロジー株も下げ幅を縮小するか、上昇に転じて終了した。アップル<AAPL.O>は日中安値から4%上昇、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は5%上昇した。両社とも終値は約0.6%安だった。

S&Pの下げを一時主導していたマイクロソフト<MSFT.O>も日中安値から4.8%上昇し、終値は0.6%高となった。

米取引所の合算出来高は約90億株。直近20営業日の平均は92億株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.20対1の比率で上回った。ナスダックでも1.03対1で値上がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 23138.82 +260.37 +1.14 22629.06 23138.89 22267.42 <.DJI>

前営業日終値 22878.45

ナスダック総合 6579.49 +25.14 +0.38 6457.19 6583.01 6336.97 <.IXIC>

前営業日終値 6554.36

S&P総合500種 2488.83 +21.13 +0.86 2442.50 2489.10 2397.94 <.SPX>

前営業日終値 2467.70

ダウ輸送株20種 9154.24 +52.12 +0.57 <.DJT>

ダウ公共株15種 710.89 +7.38 +1.05 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1139.49 +8.39 +0.74 <.SOX>

VIX指数 29.76 -0.65 -2.14 <.VIX>

NYSE出来高 11.48億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 20075 + 55 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 20035 + 15 大阪比 <0#NIY:>

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