引退した岩政大樹の「オンリーワン」な生き方 タイ挑戦や下部移籍、異端のキャリアを構築

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さしあたって、直近は解説者がメインになるだろう。森保一監督率いるサッカー日本代表が目前に迫ったアジアカップ2019(UAE)でどんな戦いを見せるのかは、彼自身も大いに注目している。

12月26日~30日に千葉県内で行われた直前の国内合宿にも足を運び、若きタレントたちの一挙手一投足を目の当たりにした岩政は「新しい選手の活気を有効活用した方が勝つ確率は上がる。僕が出た2011年カタール大会の時と同じ考え方で行く方がプラス」と語る。

選手層を厚くするためフレッシュな陣容で

「今回のメンバー編成に関しては、『ここで結果を出さない限り、代表に残り続けられない』という選手をサブに置いた方がいいと僕は考えていました。香川(真司=ドイツ・ドルトムント)のように経験ある選手の方がいろんなことに対応できるのは間違いないけど、そういう保険を用意しておかない方が今回はいいのかなと。

選手層を厚くする意味でも新しい選手を思い切って使った方がいいでしょうね。それに2019年はコパ・アメリカ(ブラジル)もある。1年間で2回、欧州組を招集するのは結構難しいですから、香川や昌子あたりをそちらに参加させるというのが理想的ですね」

岩政 大樹(いわまさ だいき)/元日本代表サッカー選手。1982年山口県生まれ。東京学芸大学卒業後、2004年鹿島アントラーズ入団。2014年タイのEECテロ・サーサナ、2015年ファジアーノ岡山、2017年東京ユナイテッドを経て2018年現役引退。2009年10月に日本代表デビュー、2011年アジアカップ優勝メンバー。国際Aマッチ8試合出場(撮影:今 祥雄)

森保監督も岩政と同じ判断を下し、今回はフレッシュな陣容でアジアカップを獲りに行くことにした。

南野拓実(オーストリア・ザルツブルク)らにしてみれば、後ろに香川らが控えているとなれば、ここで結果を出さないわけにはいかなくなる。

そういう強い危機感と責任感を持って、5度目のタイトルを取ってほしい。

代表OBの岩政も後輩たちの躍動に大きな期待を寄せている。

(文中敬称略)

元川 悦子 サッカージャーナリスト

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もとかわ えつこ / Etsuko Motokawa

1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、1994年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。著書に『U-22』(小学館)、『初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅』『「いじらない」育て方 親とコーチが語る遠藤保仁』(ともにNHK出版)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)ほか。

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