日経平均は終値で2万円回復、上げ幅今年最大 テクニカルなリバウンドにとどまるとの声も
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値は前日比750円高で今年最大の上げ幅だった。クリスマス明けの米国市場でダウが1000ドルを超す上昇となり、過去最大の上げ幅を記録した。米国株の急伸を好感した買い注文が入り、日経平均は寄り後間もなく2万円の大台を回復した。海外勢の買いに加え、国内長期資金の流入観測などもあり上げ幅は一時884円に達したが、大引けにかけては戻り待ちの売りに押された。東証1部銘柄の99%超が値上がりする全面高商状だった。
TOPIXは前日比4.90%高。東証1部の売買代金は2兆6918億円だった。東証33業種全てが上昇し、石油・石炭や精密機器、倉庫・運輸、卸売が値上がり率上位に入った。投資家の不安心理を示すとされる日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>は30ポイントを下回り、一時26ポイント台まで急低下した。
マスターカードの調査によると、今年の米年末商戦の売り上げは6年ぶりの大幅な伸びとなった。景気の先行きに対する懸念が和らぐ中、米国の通商代表団が1月に訪中すると報じられたことも材料視された。市場では「好調な年末商戦はポジティブ材料だが、下落相場の根本的な要因である世界の景況感や欧州情勢、米中貿易問題が変わったわけではない。テクニカル的なリバウンドの域は出ない」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との見方が聞かれた。
個別銘柄では、サイボウズ<4776.T>が大幅続伸。26日に発表した2018年12月期連結業績予想の上方修正を好感した。クラウド事業の売り上げが堅調に推移した。JXTGホールディングス<5020.T>、昭和シェル石油<5002.T>などの石油関連株も買われた。ニューヨーク市場で原油先物は約8%急伸。石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意したことが買い材料となっている。
東証1部の騰落数は、値上がり2112銘柄に対し、値下がりが11銘柄、変わらずが6銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20077.62 +750.56
寄り付き 19706.19
安値/高値 19701.76─20211.57
TOPIX<.TOPX>
終値 1501.63 +70.16
寄り付き 1460.21
安値/高値 1459.78─1508.46
東証出来高(万株) 157642
東証売買代金(億円) 26918.71
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