日経平均、一時1万9000円割れも6日ぶり反発 なぜ株価は大引けにかけて急速に戻したのか
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日ぶり反発。朝方は前日大幅安の反動による買い戻しで上げ幅を300円超に拡大したが、買い一巡後は伸び悩み、後場寄り後にマイナス転換した。下げの勢いが強まる中で1万9000円を割り込んだものの、同水準で下げ止まり、大引けにかけてプラス圏に再浮上した。東京時間に買い材料は乏しく、今晩の米国株の動向を見極めたいとする向きも多かった。
日経平均は一時1万8948円58銭まで下落し、2017年4月25日以来1年8カ月ぶりの安値を付けた。
後場一段安となった場面では、ファーストリテイリング<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>など値がさ株の売りが目立った。「日経平均の見た目を悪くしようとする仕掛け的な売りが入っているような感じだ」(中堅証券)との声が出ていた。
米株価指数先物の下げ幅拡大が重しとなったほか、大手証券で4ケタ規模の追い証が発生したとの観測も出ていた。
その後、大引けにかけてプラス転換したが、市場からは「先物主導。1万9000円割れで下値を攻めたが、崩しきれなかったために一気に買い戻された」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏)との声が出ていた。
騰落率は日経平均が前日比0.89%高、TOPIXが同1.12%高となった。セクター別では精密機器や空運、ガラス・土石製品が上昇率上位にランクイン。ゴム製品、食料品、保険の3業種が値下がりした。
個別銘柄では、キヤノン<7751.T>、JT<2914.T>、ブリヂストン<5108.T>など12月期決算銘柄には配当権利落ちの影響が出た。
象印マホービン<7965.T>は連日の年初来安値更新となった。25日に発表した2019年11月期の連結経常利益が前年比3.1%減と、3年連続の経常減益になる見込みだったことが嫌気された。売上高は増加するものの、原材料費の上昇などが利益を圧迫するという。
東証1部の騰落数は、値上がり1831銘柄に対し、値下がりが254銘柄、変わらずが38銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19327.06 +171.32
寄り付き 19302.59
安値/高値 18948.58─19530.35
TOPIX<.TOPX>
終値 1431.47 +15.92
寄り付き 1425.01
安値/高値 1408.89─1443.87
東証出来高(万株)138826
東証売買代金(億円) 22883.08
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