ゆるキャラの次は顔ハメパネルが流行る理由 来る2019年ブームを前に脚光浴びる顔パネ
もうおわかりであろう。期間限定のパネルはインスタグラムでの拡散を前提としたイベントや映画などのキャンペーンのツールとして顔ハメパネルに新たな生命を吹き込んだのだ。
そしてこれ以外にも2018年には数々の新たな「顔ハメムーブメント」も起きたのだ。その中の特に注目すべき動きを紹介しよう。
名古屋テレビ塔で開催された「顔ハメ展」
2017年12月23日から2018年3月11日まで名古屋テレビ塔で開催された「顔ハメ展」は、その規模といい内容といい、とても画期的な内容だった。そういう意味では2018年は顔ハメ史に残るエポックメイキングなイベントから幕が開けたといってもいい。
主催したのは中部地区で「尖ったイベント」を企画することで定評のあるテレビ愛知。先日テレビ愛知関係者と話す機会があったのだが「顔ハメ展」は評判も良く、成功裏に終わったと言っていいということだった。そして何より画期的だったのはそのパネルの「突き抜けた面白さ」だった。
こちらのパネルを見てほしい。
かなり斬新なのがおわかりになるだろう。私は正直言ってマニアとしてこのパネルに顔をハメるとき、胸の高鳴りを抑えることができなかった。
「顔ハメ展」のすべてのパネルを制作したのは専門学校「HAL名古屋」の学生たちだ。
本稿では1枚しか写真を紹介できないのが残念なくらい、どれもが若者らしい「斜め上の」感性で作られている。「顔ハメパネル2.0」は、若い作り手を得ることによって、表現上も新しい世界に突き抜けることができたのだ。
そして、2018年も終わろうとする頃に、テレビに次々と「顔ハメパネル」が登場してきたのである。
まずテレビに登場したのは、2018年9月下旬から放送を開始した「資生堂 表情プロジェクト」のTVCM『私たちの表情 宮沢さん』篇。遊園地で遊ぶ3人の女性が顔ハメパネルに笑顔で顔をハメるシーンが描かれている。ついに広告表現に顔ハメパネルが登場したのだ。
そして、10月22日からフジテレビ系列「新説!所JAPAN」のCM枠内で、謎の顔ハメキャラクター「はめたろう」の放送が始まった。ピンク色の独特な外見を持つ「未曾有の“顔ハメ”キャラクター」だというのだが……。
そのあまりに個性的なキャラクターにネット上も騒然となリ、顔ハメマニアも度肝を抜かれた。
いったい、なぜこんなキャラクターを?ということで私は「はめたろう」の生みの親である、映像ディレクターの藤井亮さんに取材した。
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