お金持ちが高額品の換金に迫られる事情3選 香港オークションが断然世界一と言えるワケ

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サザビーズやクリスティーズのオークションは、超富裕層だけの世界で、自分には関係ないと思っている人も多いことでしょう。実は、私たちにとっても、まったく手が届かないものではないのです。たとえばクリスティーズのオークションの場合は高いものばかりではなく、下は約2万円から上は数百億円まで幅広く取りそろえているようです。世界10都市で1年間に約80回以上のカテゴリーで350回以上オークションが行われ、昨年の売り上げは過去最高の7兆円だったようです。

昨年の落札記録によると、絵画で約508億円、不動産で約406億円、宝石で約80億円、時計で約20億円、バッグで約4000万円、ワインで約3000万円(1ダース)などといった記録が残っています。最近は、ヴィンテージの時計やワインなどに人気が集まっているようですが、さすがに超高価なワインをがぶ飲みするために落札する人はいないようです。

ここで不動産と聞いて、「オークションで不動産を落札?」と意外に思う人がいるかもしれません。しかし不動産も「一点物」なので、宝石と同じように価値を感じている富裕層が多いのです。希少価値の高いものには、驚くような高価格がつくようです。

オークションにかける「3つのタイミング」とは

では、こうしたものを、いったいどんな人がどういうタイミングで出品しているのでしょうか。当然、出品者の多くは、世界中にいる資産家たちです。彼らが大切にしてきたコレクションをオークションにかけるタイミングは、人生で3つあるそうです。

1つは本人が亡くなったときです。どんなお金持ちも、墓場まではコレクションを持っていくことはできません。家族が処分して換金するようです。

2つ目は借金ができたときです。お金持ちでも事業で失敗して、場合によっては借金を作ることもまれではありません。そんなときは、資産を売却することで現金を作るようです。

そして、3つ目が離婚をするときです。インドネシアの大富豪と離婚して、一生使いきれないくらいの慰謝料をもらったというシンガポールの女性もいます。海外では日本と違って、慰謝料が数百億円など天文学的な数字になることもあるようです。これらの3つが資産を売却にかける主なタイミングなのです。

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