投資家が望む2019年の「新しい元号」とは? 平成の30年間を象徴する「投資の漢字」は「乱」
新たな元号となる2019年に向けて投資家は何を考えているのだろうか。投資家が望む新元号は「上昇」「飛翔」の2つが同着1位だった。思わず吹き出してしまうが、ついつい本音が漏れるのも致し方ないところか。
新元号最初の年となる2019年は、早くも注目トピックスが満載だ。投資家にとってとりわけ関心度が高いのは、2019年10月に予定されている消費税の10%への引き上げだろうか。調査では、この消費増税が景気後退につながると考える人の割合は、実に74.2%(「非常にそう思う」「ややそう思う」を合算)。増税への警戒感があらわになった形だ。
2019年は日本株の潜在力に期待
では注目の株価はどうなると予測しているだろうか。調査では2019年12月の日経平均株価について、1万5000円~2万円未満と予想した人が17.9%で最多。2万円~2万1000円未満と予想した人は17.4%と、僅差で次点だった。今と同水準か、それより下がるという見方が優勢だ。ただ一方で、「日本企業が本来の実力を発揮し、株式市場で正当に評価された場合」という条件をつけると、株価は2万5000円~3万円未満まで上昇すると見る人も24.8%にのぼった。日本株の潜在力に期待する人は多い。
平成という時代と2019年について、専門家はどう見ているのか。「平成はひたすら「下山」の時代。一方でファーストリテイリングやソフトバンクなど、新進企業が伸びたことには希望を感じる。今後の株価については、2013年から40年の上昇相場のさなかにあり、基本的に強気。日本企業の強さは“持続性”にあり、2019年はこの持続性が株式として評価されるのではないか」(複眼経済塾の渡部清二塾長)
「平成はデフレの時代だったが、2019年はデフレから立ち直り景気が戻ってくる時代になるのではないか。本当にいい企業に投資すれば、株式ほど安全なものはない。日本企業には日経平均3万円までいける体力があると考える。2019年12月には2万8000円程度には到達してほしい」(スパークス投信の最高投資責任者である藤村忠弘氏)。
現在の日本株は上昇が続くか下落トレンドに転じるのか、大事な岐路に差し掛かっている。果たして2019年は投資家の思惑通り「上昇」の1年になるのだろうか。
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