良心的なオーナーなら、身銭を切って対応するしかない。逆に昔は事故が起きた物件にオーナーや不動産関係者などの「身内」に1回住んでもらうことで、義務づけられている事故物件の告知を行わないという「裏技」もあったらしい。
だが、さすがにコンプライアンスの時代では、そうした手段に出るオーナーもいなくなった。その分、保険に対するニーズが強まったのも確かなようだ。

孤独死で起きる問題を「原状回復」と「家賃収入」の2つに分けて、保険金で補償するのが、孤独死保険のおおまかな内容だ。2011年に先陣を切って、この商品を発売したのは損害保険会社ではなく、少額短期保険会社のアイアル少額短期保険だった。
少額短期保険とは何か
少額短期保険とは、2006年の保険業法改正で生まれた。保険金額が1000万円以下と少額で、保険期間も1~2年と短期であるため、「ミニ保険」と呼ばれることもある。
アイアル少短の商品「無縁社会のお守り」(賃貸住宅管理費用保険)は賃貸住宅のオーナー向けの商品で、販売実績は2万5000戸に達している。商品開発に着手したのは2010年ごろ。同社の安藤克行社長が当時をこう振り返る。
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