環境問題に一石投じる斬新なインスタ活用術 多様な生命守る「#ANIMAL_SELFIE」の意義

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:最近一部のスーパーでは取り組みが始まりましたが、日本では未だに多くのコンビニやスーパーでビニール袋を使用しています。世界を見渡してみると「プラスチックバッグを使わないのが当たり前」という場所もだんだん増えてきていますね。

河村:はい。環境省も10月に、海洋プラスチック問題解決に向けての「プラスチック・スマートーfor Sustainable Oceanー」というキャンペーンの立ち上げを発表しました。嫌がらずに前向きに捉え、「いかに買い物を減らして自分のバッグの中でうまく収納できるのか」、「代わりに可愛いエコバッグを持とう」などと考えていただけると、より素敵になるのではないかと思います。

:そうですね。コンビニなどで買い物をする際に、「#ANIMAL_SELFIE」の動物たちのことを思い出してくれたらいいですよね。

いま人気の「コツメカワウソ」は密輸の可能性も

河村:「#ANIMAL_SELFIE」から、他にも動物を紹介させてください。「コツメカワウソ」という種類のカワウソです。「コツメカワウソ」は、東南アジア、中国南西部、インドなどに生息している生き物です。

いま日本で、この「コツメカワウソ」をペットとして飼われる方がすごく増えているんです。「#(ハッシュタグ)」で、「#おっきな鳥がいる」「#どこに連れてかれるんだ」「#家に帰りたい」、そして「#密輸」と書いています。「コツメカワウソ」は絶滅危惧種で、絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引に関する条約「ワシントン条約」の中で、「附属書Ⅱ」に分類されており、「輸出については、事前に発給を受けた輸出許可書を事前に提出することを必要とする」と定められています(参照:ワシントン条約全文、ワシントン条約附属書(動物界))。それにもかかわらず、ペットとしての需要が大きくなってしまったが故に、日本で高く売れてしまうという状況があります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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