2025年大阪万博、「鉄道計画」も動き出すか 開催決定で地下鉄・京阪の延伸案に現実味

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今回の万博で、メインアクセスとして期待されているのは大阪メトロ中央線だ。もともと同線は、現在の終点であるコスモスクエア駅から夢洲―舞洲(まいしま)を経由して新桜島駅へ至る延伸計画があり、コスモスクエア駅がある咲洲(さきしま)と夢洲を結ぶ「夢咲トンネル」には、すでに供用されている道路に加えて鉄道を通すためのスペースが確保されている。

万博会場となる夢洲へは複数の路線が延伸されるかもしれない(筆者予想をもとに編集部作成)

コスモスクエア―咲洲(仮称)までの延伸費用は500億円規模と試算されており、大阪府と大阪市は検討を進めている。現在、大阪港―コスモスクエア間は大阪市などが出資する第三セクター「大阪港トランスポートシステム」が施設を保有しており、また大阪市営地下鉄も民営化されたことから、延伸区間の事業主体がどこになるのかも注目される。

京阪中之島線に注目集まる

さらに、にわかに注目を集めているのが京阪中之島線である。

JRと阪神が接続する西九条駅。京阪中之島線もここまでの延伸が計画されている(筆者撮影)
大阪メトロ中央線の九条駅付近。京阪中之島線はここで画面奥から左手前へカーブし、西九条駅方面に向かう(筆者撮影)

もともと同線は、中之島駅から西九条駅を経由して新桜島駅への延伸が計画されていたが、経済情勢の悪化や沿線開発の遅れにより進んでいなかった。

だが、今年に入って京阪は延伸の検討を本格化。現在は、九条駅を経由して西九条駅に至るルートが“本命”とされている。九条駅で大阪メトロ中央線と、西九条駅でJRゆめ咲線(桜島線)と接続することで、夢洲やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へも連絡し、それらと京都を結ぶアクセス手段として存在感を出したい考えだ。

京阪では、万博開催や後述する複合型リゾート(IR)施設の建設を念頭に、5年程度の工事期間での開業を目指すとしている。

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