2025年大阪万博、「鉄道計画」も動き出すか 開催決定で地下鉄・京阪の延伸案に現実味
万博の開催決定でにわかに現実味を帯びてきた延伸計画だが、一方で先行きが不透明な部分も残る。
万博はあくまでも一時的な需要であり、閉幕後の利用が見込めなければ路線の運営が成り立たない。千里万博では、御堂筋線や北大阪急行線が日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」のアクセス手段としても活用できたため、建設が決定したという経緯もある。
これに対して今回の万博は、周辺の土地利用がまだまだ進んでおらず、閉幕後の需要予測はかなり厳しいものとなっている。
複合型リゾート施設の構想も
そこで注目されているのが、カジノを含むIR施設の建設だ。今年7月に、いわゆる「カジノ法」が成立したことを受け、その建設候補地として有力視されているのが夢洲だ。
もし建設が決まれば、強力な集客施設として期待できることから、中央線や中之島線の延伸にも弾みがつく。さらには、JR西日本もゆめ咲線の夢洲延伸をにらんで検討を始めており、今後はこちらの招致が焦点となるだろう。
万博の開催決定で、まずは大きなハードルを1つ越えた形となった、夢洲への鉄道延伸計画。IR施設の建設についても、近いうちにその結果が出ると思われ、その時にはこれら計画の命運が決まるだろう。
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