不登校児を救い「若者をつなげる」支援の裏側 否定せずに1人の人間として大人がかかわる
堀:今回のクラウドファンディングでは増床が理由とのこと。御団体のニーズがなぜ上昇しているのだと考えていますか?
民間だからできる、関係性づくりから始める草の根支援
今井:「認定NPO法人D×P」は、全国で初めて通信制高校・定時制高校で正規の授業(単位認定されるカリキュラム)を受け持っているNPO法人だと言われています。通信制や定時制高校の子どもたちの就職までのサポートを1年生から行っています。「なかなか全部の生徒に対応しきれない」という課題を学校の先生方は持っていらっしゃるのですが、なかなか僕たちのようなサポートを行う機関がありませんでした。
「認定NPO法人D×P」としては、先生方と協力して、学校のカリキュラムに入り、カフェを作って食事提供を行い、生徒の相談に乗り、就職までのサポートを手厚くやるという事業を行っています。高校が最後の砦。高校を卒業した後だと、たとえば引きこもりになってしまうとなかなかそこから脱出できなくなってしまう。だから、高校が最後の砦だと思っていて。不登校や高校中退の経験者が多い通信制、定時制にターゲットを絞って事業を行っています。
堀:画一的な指導の中では、「100人いれば100通り」という対応ができないですよね。今井さんたちが入ることで、生徒一人ひとりに丁寧に向き合えるということですね。