元ガンバ選手が目指す「リサイクル」の新境地 SOU嵜本晋輔社長にロングインタビュー
朝倉:お兄様たちのスイーツ事業も伸びているみたいですね。
嵜本:そうですね。チーズタルト専門店PABLO(パブロ)は全国で55店舗、世界で約20店舗あります。年商は、40億〜50億くらいあります。兄貴たちも頑張っています。
朝倉:世界展開もされているんですね。それでは、SOUのビジネスモデルについて教えてください。
自社開催のBtoBオークションで人材を育成する
嵜本:もともとMKSコーポレーションでスタートしたブランドの買取事業をそのままSOUに移管する形で始まりました。基本的にラグジュアリーブランドの買取販売をメインに展開しています。
まず、リスティング広告などを用いて、一般のお客様をウェブ上で集客します。そして、リアル店舗に送客し、コンシェルジュがブランド品を鑑定して買取します。
買取した商品が2、3日でオフィスに届き、検品し、メンテナンスした後、BtoBの自社オークションで商品を売却します。これが現在のわれわれのビジネスモデルです。
朝倉:なるほど。BtoBのオークションですね。創業当初は消費者に直接販売していたんですか?
嵜本:はい。当初は他社の運営するオークションサイトで売っていましたが、非効率だと感じたこともあり、他社が開催するBtoBオークションで商品を売却し、そこで得られた資金で新たな店舗増資につなげていくということを続けていました。
朝倉:そういったBtoBのオークションはいろんなところで開催されているのですか?
嵜本:はい、全国的に開催されています。
朝倉:もともと御社は一出品者として他社が主催するオークションに参加されるところから始まったわけですね。
嵜本:そうです。ただ、1つ問題がありました。このビジネスでは、買取の際、過去の相場を参考にしており、コンシェルジュとしてはその相場以下で買い取れれば、元を取れることが多いのです。その結果、コンシェルジュは自身の仕事は買取が全てだと錯覚してしまいます。