25歳になったら賃貸に住むのをやめるべきだ やっぱり持ち家が将来を安泰にする14の理由

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結果、これからの住まいに関して、結婚(31歳)・出産(33歳)・小学校入学前(38歳)を待っていたら、住宅ローンは65歳までに完済できず、8年分の返済が残ることになる。住宅ローンの元利返済総額が5000万円なら、35年のうちの8年分は1143万円に及ぶ。

そもそも、「終の住処として家を購入する」にしても、定年までにローンを返済できない家を購入してはいけない。婚期が遅れるほど、3~4人の家族全員を育むためのまともな家が購入できなくなってしまうからだ。

その解決策として、独身時代に購入して資産形成する道があることをぜひとも知ってほしい。

「なぜ、独身のうちに買わないのか?」という時代になる

私は25歳で住宅ローンを組むことをお勧めしている。そのため、この際、「結婚・出産などの世帯構成が確定してからマイホームを買う」という考え方はいったん捨てよう。結婚前に5~10年間、1人で持ち家に住んで、結婚の際に住み替える。

しかし、家を購入した時点でいつ結婚するかはわからないし、一生独身でいるかもしれない。また、子どもの数は不確定な要因が多い。こうしたさまざまな不確定要素を考えるより、まずは自分と将来の家族の老後の心配をなくすことだ。老後の住処を確保し、その支払いは年金で済む金額に抑えられれば、一生住まいで苦労することはなくなる。もし、結婚して家族が増えたのであれば、その時点で住み替えればいい話で、自宅で資産形成できていれば、いつでもそれは可能である。

給料がなかなか上がらない時代、コツコツと貯金をするよりも、若いうちに物件を持つほうが資産形成のうえでよっぽど有利なのだ。

そのために最も大事なのは、自宅の「資産性」である。資産性とは、「いつでも売却でき、貸したら賃料でローン返済が賄える」ことを指す。

物件を購入する前に、情報を収集する必要がある。そこでお勧めしたいのが、筆者が運営に携わっている、すべてのマンションの評価、時価、資産性を数値化した「住まいサーフィン」だ。

自分の周りを見回してみよう。同世代にも単身でマンションを購入している人がいるはずだ。「なぜ買うのだろう?」と思うのは、もう時代遅れだ。「なぜ、独身のうちに家を買わないのか?」が主流になる日はそう遠くないと、私は思っている。

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