市場構造が大きく変化 強みの予測力が通じず
今回、コマツが需要減退を見抜けなかった背景には、鉱山機械の主な買い手が、先進国の資源会社から、新興国の現地資本に移ったということもある。
先進国企業は、多少、資源市況が悪化しても、機械の稼働に応じて一定の更新投資を行うが、新興国企業は、ひとたび収益環境が低迷すると、新たな機械の購入を極限まで手控える傾向が強い。
コマツを最も悩ませるインドネシアは、石炭生産量は足元でも前年比でプラスに推移している。にもかかわらず、現地企業の建機への投資意欲は戻る気配がない。
そもそもコマツは、需要予測の精密さでは業界内で一目置かれる存在だった。GPSと衛星通信を活用し、全世界のコマツ機の位置情報や稼働状況をリアルタイムで把握する独自システムを持ち、01年からは全建機に標準装備している。資源価格や資源会社の生産計画に加え、機械の稼働状況など新たな指標を構築し、需要予測の精度を高めてきた。
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