浪費家になる子と倹約家になる子の育ちの差

子どもにちゃんとお金の話をしていますか

シュシュマンさんは、これと同じことを娘に教えたのである。ネズミを飼いたいと言い出した娘に対して、「あなたの計画は?」と聞いたところ、彼女はスライムを作り出したのだ。

大学入学時に金銭的「自立」を促されたことは、後にシュシュマンさんが、自身の両親が立ち上げた広告代理店を買い取るまでに自らが成長するのに役立った。シュシュマンさんは現在でも、この代理店を経営しながら、ファッション誌の編集者も務めている。

お金でその人の価値は決まらない

ただ、クレジットカードやアップルペイなど、決済のキャッシュレス化が進む中で、リアルなお金を稼ぐことを教えることも難しくなりつつある。こうした中、シュシュマンさんは、娘の手伝いに対して、お小遣いを与えている。これによって、どの程度の仕事をしたときにどれくらいのお金が稼げるのか、また、手に入れたお金をやり繰りする方法を教えたいと考えている。

シュシュマンさんが、お金の価値を娘に教えたいと心底考えたのは、彼女が幼い頃「うちがお金持ちだったらいいのに」と言った時のことだ。シュシュマンさんは、その言葉に困り果てた。なぜなら、シュシュマンさんたちは、比較的裕福なエリアに暮らしていたからだ。

「この言葉は娘の友人たちから来ていて、娘たちは自分よりも多くのものを持っている誰かがいることに気づき始めていた。そもそも『もっとお金持ちだったらいいのに』っていう意味をわかっているのかどうか」(シュシュマンさん)

前述のリリーさんにとって、これは「お金は非常にパワフルである」という意味だ。しかし、子どもには、持っているお金の額で、その人の価値や人間性が決まるということはないと伝えている。そうではなく、大事なのはそのパワフルなお金をどう管理するか、そして、その価値をどう判断するか、ということだ、と。

もちろん、お金に対する考え方や価値は人それぞれだろう。だが、子どもは大人が思っているよりずっと、お金について考えていることは知っておくべきであり、あなたの価値観やお金に対する考え方を子どもに伝えたいと考えているのなら、タブー視するのではなく、幼い頃から積極的に親子で話をしてみてはどうだろうか。

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